2016年3月31日木曜日

【ブラウザー】特定のタブの音を消す方法

いわゆるタブ ブラウザーを使って複数のタブを開いている状態で、迷惑な音の出るページのタブだけをミュートしておきたい・・・ということがあると思います。

当然、ブラウザーの機能に依存します。Firefox だとできます。

Mozilla Firefox

Firefox だと簡単にできます。タブにあるスピーカーのアイコン?をクリックするだけです。


押すと・・・



Google Chrome

似たようなアイコンはあるんですが、押しても何も起きません・・・

そういうことができるプラグインとかあるのかな?

2016年3月30日水曜日

HP EliteBook 8570w の IDT High Definition Audio Codec ドライバーを更新する

HP EliteBook 8570w などに搭載されているサウンド ドライバーは IDT 社の High Definition Audio Codec というものです。

8570w 用としては、HP の公式サイトでは Windows 8.1 までのかなり古いドライバーまでしか用意されていません。

Windows 8.1 だとどうか知りませんが、Windows 10 だといろいろとバグっぽい不具合があります。起動直後からしばらくは普通に機能してくれるのですが、色々とやっていると、ヘッドホン端子にプラグを装着しても本体のスピーカーから音が出てしまうとか・・・

IDT は、NVIDIA などとは違い、汎用のドライバーをユーザー直接供給してくれません。

というわけで、初代 ZBook 用のドライバーに更新してみることにしました。ZBook 用としても、Windows 8.1 までなのですが、バージョンはだいぶ新しいようです。

やり方は簡単です。

  1. HP 公式サイトから ZBook 15 Windows 8.1 用ドライバーをダウンロードしてくる。
  2. 普通にインストール。
  3. 再起動。

対応機種に 8570w は記載されていませんが、特に問題なくインストールできました。2014-01-20 の比較的新しいドライバーです。今のところ動作も普通にしているようです。



2016年3月29日火曜日

ノート PC の認識しないバッテリーを分解

HP EliteBook 8530w など用の認識しないバッテリーを分解してみました。

装着すると、充電ランプが 3 回点滅した後、1 秒ほどこれが点灯しますが、その後消えます。

BIOS 画面でもバッテリーのシリアル番号は検出されません。Windows でもバッテリーは検出されません。

現状を確認すると、シールが剥がれかけで、やけにふにゃふにゃして剛性が低い・・・なんかねじられたような感じです。

ともかく、どうしようもないバッテリーなので分解してみることにしました。

いうまでもないことですが、Li-ion バッテリーの分解は若干の危険が伴う場合があります。特に、充電が残っている場合はショートしたりすると危険です。何事も自己責任で始末できない方はやらないでください。

分解

バッテリーの分解は、普通に本体を分解したりするのとは違い、強固に接着された樹脂同士で構成された「殻」を壊していくことになりますので、とてもやりにくく、組み立て後も醜い傷が残ります。

端の部分からマイナスドライバーを突っ込んで開けていきました。

このバッテリーは HP 純正品です。UL をはじめとするいろいろな第三者機関のマークが目立ちます。さすが安全性に十分配慮された純正品だけあって、分解はとても困難です。

接着を壊すのには大変苦労し、樹脂は滅茶苦茶になりましたが、何とか開腹完了。


韓国 LG 製のセルが 8 個使用されているようです。

基板。充放電以外にもシリアルナンバーとか、サイクル数を表示したりと結構インテリジェントなバッテリーだからか、結構、石の数が多いです。


基板は 1 枚です。そこから、セル間で容量差が生じた場合に補正充電(放電?)するためと思われる配線も伸びています。


基板の裏側。


配線とか。

基板とセルの配線にはフレキシブル基板が使われているようです。

取り出すのも硬くてあちこち壊してしまったので、どこが悪いのかの診断はしてません。



この部分はやけに簡単にちぎれましたんで、これが切れてた?わかりませんけど。



2016年3月28日月曜日

Firefox で YouTube 動画を VP9 コーデックで視聴する方法

そもそもなぜそんなことをするのか、という話から・・・

現在、YouTube で利用できる動画コーデックには H.264 と VP9 の 2 種類があるようです。前者は歴史あるコーデックで、多くのハードウェアが再生支援に対応していたりするのが利点ですが、圧縮効率が悪いのが欠点です。

VP9 は新しいコーデックで、再生支援に対応しているハードウェアは少ないのですが、圧縮効率は高いです。圧縮率が高いと貧弱な回線でもより高い動画品質が得られるとか、通信料金を節約できるなどの利点があります。

で、この VP9 コーデックは WebM コンテナーで提供されるので、それを有効にする必要があります。Firefox では、いまのところ初期設定だと WebM コンテナーは利用されないようになっているようです。

なので、有効にする方法を載せておきます。

方法


  1. Firefox のアドレス バーに about:config と入力する。動作保証対象外であることを了承して進む。
  2. webm と入力して検索する。
  3. media.mediasource.webm.enabled を true にする。再起動は不要で、その次に読み込むページから反映されるようです。
  4. YouTube HTML5 プレイヤーを右クリックし、詳細統計情報 (Stats for Nerds) を開いて Mime Type が vp9 になっていることを確認する。






2016年3月27日日曜日

【CPU 交換】Core i7 3940XM Extreme Edition は動くか?

CPU 交換はどれぐらいまでできるかな?と思って調べてみた際のメモみたいなものです。検証はしてませんのでご注意ください。

8570w/8770w ではどうか?

Core i7 3940XM/3920XM は Extreme Edition という称号が付く最上位プロセッサーです。

 TDP 55 W です。一方、Core i7 3610QM 以上 3840QM 以下は 45/35 W となっています。

8570w の Quickspecs や Maintenance and Service Guide には記載は無いようですが、使えるでしょうか?

ちょっと個人的に引っかかるのは、8560w/8760w では Extreme Edition のプロセッサーも部品リストに載っているのに、8570w/8770w については掲載がないっていうことです。

8570w/8770w 用 BIOS アップデート F.40 (NOTEBOOK - System BIOS Update F.40 for 8770w and 8570w) には
Provides support for the new Intel i7-3940-XM processor.
とあるので、 事前に BIOS をアップデートしておけばできるはずです。やってる人もいますし。
http://forum.notebookreview.com/threads/8560w-gpu-upgrade-use-empty-dvd-slot-to-fit-mxm-3-0b-higher-spec-video-cards.768347/page-4

eBay を見てみると、8770w では Extreme Edition のプロセッサーを最初から搭載している構成もあるようです(インテルのシールの色を見て確認しただけですが)。

eBay では日本円で 40,000 円弱で 3940XM は取引されているようです。自分としては今のところ特にプロセッサーを変えようとは思っていません。というか、プロセッサーを交換するなら、本体ごと交換した方がずっとお得だと思うので。

2016年3月26日土曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro K1100M を付けてみたら・・・

Quadro K1100M は MXM-A 型フォーム ファクターの GPU で、Quadro K1000M の後継に当たります。

VRAM は GDDR5 が採用されていてメモリー帯域幅の分パフォーマンスはそれなりに上がっています。

ともかく、このカードは Dell のカードで、VBIOS も当然 Dell のものが入っています。

前に Dell の VBIOS が入っている Quadro K2100M を 8560w につけてみたときは動きませんでしたが、これはどうでしょう?

組み替えて、電源を入れてみると・・・

2016年3月25日金曜日

【Windows 10】32 bit で認証後に 64 bit をインストールしたら認証されるか?【ライセンス認証】

Windows 10 への無償アップグレードの期限 2016 年 7 月 29 日が迫ってきました。

で、現在ライセンス認証が完了している Windows 7 PC からアップグレードすれば Windows 10 も問題なくライセンス認証されます。

上記は当然ですが・・・いくつか疑問も残ります。マイクロソフトの公式サイトで調べてもちょっと疑問が残るような点もあります。

たとえば、Windows 7 32 bit 版からアップグレード インストールを行った場合、Windows 10 32 bit にアップグレードされることになります。

しかし、その後に Windows 10 64 bit 版に変更したくなったりすることもあるでしょう。Windows ではどのバージョンでも bit 数を変更する場合は再インストールが必要になっています。

そういう場合、Windows 10 32 bit を消去した後に 64 bit 版をライセンス認証はできるのか・・・?

そのほかにも、Windows 7 のプロダクト キーを使って Windows 10 のライセンス認証をする場合など、MS の公式サイトを調べてみてもいまいちはっきりしない点があったので、実験してみました。

なおお約束ですが、お使いの環境で再現できる保証はありませんのでご了承ください。

Windows 7 32 bit → Windows 10 32 bit →消去→ Windows 10 64 bit

用意したのは、Windows 10 にアップグレードしたことのない、Windows 7 Professional プレインストール PC です。

以下のような手順でやってみました。
  1. Windows 7 Professional 32 bit 版をインストール・ライセンス認証 (SLP)。
  2. 通知領域に表示される Windows 10 へのアップグレードを推奨するメッセージから Pro 32 bit 版にアップグレード インストールし、ライセンス認証。
  3. BIOS の機能で HDD 全消去。
  4. Windows 10 Pro 64 bit をクリーン インストール。インストール時には「プロダクト キーがありません」を選択。
















インターネット接続後、何もせずとも勝手にライセンス認証されました。

プロダクト キー
このデバイスの Windows 10 はデジタル権利付与によってライセンス認証されています。
とあります。 


32 bit から 64 bit に変更するとライセンス認証されないという噂もあったのですが、当方の検証環境では問題なかったようです。

Windows 7 64 bit → Windows 10 64 bit →消去→ Windows 10 32 bit

これも以下のような手順で実験してみました。さっきとは別の PC で、同様に、Windows 10 にアップグレードしたことのない、Windows 7 Professional プレインストール PC です。

  1. Windows 7 Professional 64 bit 版をインストール・ライセンス認証 (SLP)。
  2. Windows 10 へのアップグレードを推奨するメッセージから Pro 64 bit 版にアップグレード インストールし、ライセンス認証。
  3. BIOS の機能で HDD 全消去。
  4. Windows 10 Pro 32 bit をクリーン インストール。インストール時には「プロダクト キーがありません」を選択。

これも同じ結果になりました。インターネットに接続後、勝手にライセンス認証されました。


Windows 10 64 bit を Windows 7 のプロダクト キーでライセンス認証できるか?

用意したのは、Windows 10 にアップグレードしたことのない、Windows 7 Professional プレインストール PC です。

これもできました。

ただし、インストール時には「プロダクト キーがありません」を選択する必要があります。


このときに Windows 7 のキーを入力しても通りません。

セットアップ完了後、設定の中にあるライセンス認証から、本体底に貼ってある Windows 7 Professional OEM COA に記されているプロダクト キーをするとライセンス認証できました。

これはできればやらない方がいいかもしれません。これをやったキーでは Windows 7 のライセンス認証が通らなくなるという話があるので・・・

2016年3月24日木曜日

Document2.zip という怪しい添付ファイルが付いたメール

Yahoo! Japan の Yahoo メールを積極的に使っている人はあまりいないと思いますが、ヤフオクとかとの関係で自動的に作られて、自動的にいろいろなヤフーのサービスの通知がいく先となっていることは多いと思います。

で、今日 Yahoo! メールをチェックしたら、結構目を引くメール?がありました。迷惑メールのフォルダーではなく、通常の受信トレイにあります。


開いてみると、Document2.zip という怪しい添付ファイルが付いています。

送信元は自分ということになっているが、覚えはありません。

検索で調べると、どうやらこれは迷惑メールのようです。怖いので解凍はしていません。送信元は詐称しているとのこと。ファイルの中身は Javascript のマルウェアでダウンローダーなんだそうです。詳細は不明ですが。
http://cert.titech.ac.jp/warning/2016/03/17/1458187560/

後記
Yahoo! メールでも開こうとすると
ウイルスが検出され、駆除できませんでした。
該当ファイルの保存はできません。
と出るようでした。



ま、いつものこと、とりわけ Yahoo! メールのフィルターはあまり精度が良くないので迷惑メールはいつものことなんですが、といえばそうですけど、でも、山のようにやってくる迷惑メールの中で、なかなか人を引き付けるセンスのある迷惑メール?だなと感心しました。

2016年3月23日水曜日

【疑問】Core i7 2630QM は なぜ最大メモリーが 16 GB なのか?

基本的に第 2 世代の Core i7/i5 は 8 GB モジュールをサポートしているはず、なのですが・・・

なぜか、インテルの公式サイトを見ると、Core i7 2630QM については最大メモリーが 16 GB になっています。


2670QM 以上は 32 GB となっています。


例えば
  • 2720QM
  • 2760QM
  • 2820QM
  • 2860QM
  • 2920XM
  • 2960XM
などについては 32 GB です。

特に 2630QM が 16 GB になる理由はないと思うんですけど・・・なんででしょうね?

HP の Quickspecs とかでも普通に 4 コア CPU モデルは 32 GB まで可能と記されています。2630QM の場合のみ 16 GB とかいう記述は見当たりませんでした。

実際 2630QM で 32 GB にして使っている人はいるようです。
http://forum.notebookreview.com/threads/sold-fs-hp-elitebook-8760w-mobile-workstation-32-gb-ram-quadro-3000m.657828/
っていうことは誤記・・・でも、最大メモリーなんて重要事項をインテルが間違うことなんてあるのか?って思います。

2016年3月22日火曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro FX 1800M を付ける【MXM ダウングレード】

HP EliteBook 8560w に 8540w 用の Quadro FX 1800M を付けたらどうなるか?という話です。

やってみた結果・・・

8540w と 8560w はヒートシンクの形はだいぶ違うのですが、その点では問題ないようでした。

電源を入れると、普通に Windows も起動して使えます。ただし、最初の時は Video Memory Management Internal なんとかかんとかで BSOD になりましたが、2 回目以降は大丈夫です。

VBIOS の互換性の謎

VBIOS を確認すると、70.15.43.00.02 というバージョンのようでした。MAXSUN というメーカーの PC についているモジュールも同じ VBIOS を使っているようです。この ROM 内部のメッセージを見てみると
GT215 P876 SKU 0501 MXM VGA BIOS
となっています。Quadro FX 1800M に限らず、NVIDIA の MXM モジュールの VBIOS には・・・
"MXM" と記されていない VBIOS ファイル (単に VGA BIOS とある)
"MXM" と記されている VBIOS (MXM VGA BIOS や MXM3.0 VGA BIOS とある)
そのほか (例えば NONE-MXM3.0 Support VGA BIOS など)

が存在しているようですが、その中でこれは "MXM" が付いているので MXM 規格的に互換性が高い実装なのかもしれません。ただの憶測ですが。

ドライバーのインストールとベンチマーク

それはともかく、.inf を加工しないとドライバーはインストールされませんので、やってからドライバー署名の強制を無効にしてインストールします。

普通にベンチマーク (3DMark Vantage) も走って問題なく使えそうな感じでした。

この Quadro FX 世代は DirectX 10.1 までの対応なので、3DMark 11 以降は実行できません。

ちなみに 8540w の初期装着モジュールで DirectX 11 に対応しているのは FirePro M5800 だけです。DirectX アプリケーションでも最速なのはこのカードみたいです。1 番安いモジュールが 1 番高性能っていうのがなんともあれなのですが、Maxwell より前の Quadro (Kepler 以前) は OpenGL に特化していたということなのでしょう。


2016年3月21日月曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro K2100M を付ける

この機種は Quadro K2100M が使えることが知られています。

余ってるカードがあるので、試しにやってみました。

まずは分解・交換・組み立て。

8570w と同じです。過去記事に何度も書いてきましたので再掲はしません。

で、電源を入れたのですが・・・なんと画面が真っ暗なままです。

あれ・・・どうした・・・壊してしまったかな?と思ったのですが・・・

1 つ思い当たることがあるとすると・・・

2016年3月20日日曜日

【CPU 交換】Ivy Bridge のマザーボードで Sandy Bridge を使えるか?【HP EliteBook 8570w】

昨日は 8560w (Sandy Bridge) で Ivy Bridge の Core i7 3630QM は動くか?という検証をしてみました。

本日は逆に 8570w (Ivy Bridge) で Sandy Bridge の 2760QM は使えるか?という話です。

8570w の CPU との互換性に関係しそうな部分の仕様は・・・
  • ソケット側 FCPGA988
  • Mobile Intel® QM77 Express Chipset
  • もともとの CPU は Core i7 3630QM (TDP 45 W)
といったところです。

Sandy Bridge も Ivy Bridge も両方とも CPU 側ピン rPGA988B で共通なので、特別何もせずに装着はできます。

では動くでしょうか?

2016年3月19日土曜日

【CPU 交換】Sandy Bridge を Ivy Bridge に交換して動くか?【HP EliteBook 8560w】

HP EliteBook 8560w は Sandy Bridge (第 2 世代 Core iX) の CPU を搭載している機種です。

この PC に Ivy Bridge (第 3 世代 Core iX) の CPU 乗せたらどうなるでしょうか?

今回検証に使う CPU はそれぞれ以下の通りです。
  • Core i7 2670QM (Sandy Bridge)
  • Core i7 3630QM (Ivy Bridge)
両方ともソケット・ピンの形状は同じで、ソケット側は FCPGA988、CPU 側ピンは rPGA988B です。

さて結果やいかに・・・

2016年3月18日金曜日

盲目の NVFlash【画面が映らない状態で NVFlash】

MXM カードを交換した直後だと、新しいカードには本体と適合する VBIOS が入っていない場合もあると思います。

ほかにも間違った VBIOS を入れてしまったとか・・・

で、何らかの方法で画面が映ればいいのですが、全く外部出力もない状態でやらなければならない、状況もたまにはあるかと。

というか、自分がまさにそんな感じなので最近やらざるを得ない機会がありましたので・・・

状況はというと、8560w に 8570w で使っていた Qudaro K2100M を付けてみたのですが、8570w では使用できた Dell の UEFI 対応 VBIOS は 8560w では使用できず、外部出力も映らなかったからです。

画面が出ない、でもキーボードが入力できるなら、まだ可能性はあります。そんなに複雑なコマンドではないので。NVFlash と ROM ファイルが入っている FreeDOS が起動して、キーボード入力ができるという時に、入力がやりやすくなるよう、方法をまとめておきます。

当然ですが、これはお使いの GPU と PC の両方が壊れる可能性の高い非常に危険な方法です。

意味が少しでも理解できない方など絶対やらないでください。

PC によっては残念な結果になることもありますし、同じでも残念な結果になることもあります。

どんな結果になっても自己責任で後始末願います。

また、以下の記述に誤りがないかどうか、自分の環境で臨機応変に変えるべき点など慎重に検討してください。

苦情など一切受けません。

2016年3月17日木曜日

SSHD を 1 か月ほど使ってみた感想

以前、東芝の 1 TB SSHD を買ってみたので記事にしたことがあります。

もうそろそろ 2 か月になりますが、中間報告として感想を書いてみたいと思います。

体感速度・性能面について・・・

これは、ちゃんとした定量的な評価を行ったわけではなく、単なる方法の感覚的な印象にすぎないことをお断りしておきます。

そのうえで・・・

正直言ってあまりお勧めできません・・・なぜなら・・・そもそもコスパが悪すぎるからです。

たった 8 GB のキャッシュ部分が付くだけで 4000 円ぐらい高くなるっていうのはいくらなんでも…って感じです。普通に SSD を買った方がずっと割に合います。5000 円も出せば 128 GB の本物 SSD が買えてしまいますし。

あとそれから肝心の体感速度の方がはっきり言ってあんまり感じられるものではないからです。

正直言ってメーカーなどが言う「SSD 並み」っていうのは詐欺的といっていいほどだと思います。「HDD より少し早い状況もあるかもしれない」ぐらいなもんかと。

SSHD に期待していたのは起動が早くなることというのがあったのですが・・・起動自体も大して早くなったとは感じません。

いや、再起動を繰り返す「だけ」の場合だと、確かにいくらかは早くなってはいく(といってもそれもそういえばそうかも?という程度)のですが、普通にアプリケーションなどを起動したりしながら、終了は基本的にスリープ、Windows Update などのせいでやむを得ない場合のみ再起動するという使い方だと、起動時間の短縮にもあまり効果はないような気がします。

あと、起動時について、HDD のモーターが完全に設計の回転数に達するまで全く応答しない時間も結構感じられます。これは起動時の 1 回だけのことなんですが、本物の SSD に比べると結構感じさせられる面です。

全体的に見て、本物の SSD に比べると天と地ほどの違いがあります。完全に HDD の感覚です。

ま、そりゃ当然で、キャッシュはたったの 8 GB しかないんですから当然の結果だとは思います。

当方が使っているのは Windows 10 Pro 64 bit 版ですが、もっとコンパクトな OS 、NAND キャッシュ部分に収まるような OS で、しかもキャッシュに収まる部分以外はめったにアクセスしない、というような使い方なら問題ないと思います。

当方、普通の HDD で同じような環境を使うこともありますが、それに比べて SSHD を搭載した PC が「SSHD 搭載なだけあってさすがに早い」などと感じたことは残念ながらありません。

トラブル

今のところありません。こんな程度の使用期間なんだから当然です。

気になるのは、SSD 部分が寿命を迎えたらどんな挙動を示すのか?っていうことですね。このへんはメーカーもあんまり公開していないようなのでやばそうな感じです。怖いです。S.M.A.R.T. に SSD 部分の値が反映されたりするのか?などもよくわかりませんし。





アメリカのアマゾンのレビューだと、これの 1 つ前の機種 MQ01ABD100H (下掲載の MQ01ABD100 の SSHD 版) は突然壊れたとかいう書き込みがたくさんあって、とても評判が悪いようですので、それも気になります。

個人的な結論

現状では SSHD はわずかしかないキャッシュに対してコスパが悪すぎます。8 GB のフラッシュメモリーが 4000 円で売ってたら買いたい人はあんまりいないんじゃないかと。

SSHD というコンセプト自体は全く正しいと思います。まだまだ SSD は容量当たりの単価が高いですし、それにデータの保持期間が短いとかいう問題もありますので。

もうちょっとキャッシュが大きい製品が出てきたらいいんですけど。普通の HDD との価格差を考えると、せめてこれの 4 倍ぐらいは望みたいところです。現状ではものすごく割高な選択肢になります。このメーカーに限らず、8 GB しかキャッシュのない現状の SSHD に高いプレミアムを払うのは全くお勧めできません。

2016年3月16日水曜日

【Windows 7】eSATA に接続した HDD でインストール・起動できるか?

eSATA ポートに接続した 2.5 型 HDD に Windows をインストールできるか?という実験です。

eSATA と 2.5 型 SATA インターフェイスを変換するケーブルを使用しました。特に集積回路などは入っておらず、コネクターの形状を変換するだけの製品です。


なお、HP EliteBook 8570w という機種の場合です。Windows 8 ライセンスで販売されていましたが、Windows 7 にダウングレードされて出荷されていました。今は Windows 10 で使っています。

こういう条件は機種の仕様などに依存する部分が多いと思いますので、ほかの機種では異なる結果になる可能性も高いと思います。

この機種の eSATA ポートは電源供給に対応した USB との両用ポートです (eSATAp)。


あらかじめ、プライマリーの HDD は取り外しました。既存の HDD を万一フォーマットしてしまったら大変なので・・・

インストールできるか?

Windows 7 64 bit 版 DVD からインストールしようとすると、HDD 自体は検出されるのですが、インストールには失敗しました。

なぜかはわかりません。

HDD をあらかじめ別の PC をつかって NTFS でフォーマットした場合、すべて消した状態などいろいろと試してみましたが、不可。

エラーもそれぞれの場合で異なっていて不定な感じでした。

起動できるか?

内蔵 HDD として装着していた状態でインストールした Windows が入っている HDD を、eSATA でつないで起動できるか?という実験です。

これはインストールができなかったので無理か?と思いましたが、問題なくできました。

普通に認識もされますので、f9 を押して、eSATA を選択するだけです。普通に Windows が起動します。

2016年3月15日火曜日

レガシー・CSM・UEFI Native モードでインストールした Windows はそれぞれどのモードで起動できるか?

使っている機種についてのただのメモ書きです。ほかの機種ではどうか知りません。

今使っている HP EliteBook 8570w には、BIOS 設定で選べるブートのモードが以下の 3 種類あります。
  1. Legacy
  2. UEFI Hybrid (with CSM)
  3. UEFI Native (Without CSM)

Legacy でインストールした Windows 10

Legacy はデフォルトです。

Fast Boot はできません。

Windows システム情報で確認すると、当然 BIOS モードはレガシになっています。

Legacy でインストールした Windows 10 そのままの状態で、BIOS 設定を UEFI Hybrid に変更しても問題なく起動出来ました。

UEFI Native モードに変更した場合は無理です。

UEFI Hybrid (With CSM) でインストールした Windows 10

CSM (Compatibility Support Module) モードは、従来方式との互換性も維持しながら UEFI の機能を利用する方式のようです。

Fast Boot が選択できるようになります。

このモードを選択した状態で Windows 10 をインストールすると、Legacy モードでインストールした場合と同じになりました。

Windows システム情報で確認すると、BIOS モードはレガシになっています。

UEFI Native に切り替えると起動できなくなります。

UEFI Native (Without CSM) モードでインストールした Windows 10

レガシーな起動方式との互換性を切り捨てたモードです。

Fast Boot に加え、セキュリティを高める Secure Boot も選択できるようになります。

この機種では、このモードを選択した状態で Windows 10 をインストールした場合のみ、UEFI モードになるようです。

Windows システム情報で確認すると、BIOS モードは UEFI になっています。

UEFI Hybrid (With CSM) に切り替えた場合は普通に起動できました。

Legacy は無理です。

2016年3月14日月曜日

Bluetooth モジュールが壊れた

ある日、HP EliteBook 8540w という PC を使っていて、通知領域の Bluetooth アイコンが見当たらないことに気付きました。

おかしいな、と思い、ドライバーを入れようとするのですが、失敗します。

デバイス マネージャーを確認しても、Bluetooth デバイスは見つかりません。

ドライバーの当たっていないデバイスもないわけですし・・・

あれ、そもそも Bluetooth の搭載されていないモデルだったか?と思いましたが、そんなことはないはず・・・

BIOS で確認してみると・・・なんと
Bluetooth FCC ID
が存在しない!

ということは・・・そもそもデバイスが認識されていないということになりますが・・・

分解するときにつけ忘れたかな?と思って、Bluetooth モジュールのカバー(ねじ 1 本外すだけ)を見てみましたが・・・モジュールは存在しています。



と思いましたが・・・なんか様子が変です。


ケーブルが切れてます。

いや、しょぼいコネクターの半田が壊れて、基板側からはがれてます。

一応、モジュールはセロテープで固定されるようになっていましたが、経年変化でセロテープが壊れて、モジュールが「宙ぶらりん」になってしまい、とうとう半田が壊れたようです。

こんなこともあるのか・・・

予備があったので、それを付け直して・・・と思ったけど、なんかコネクターのサイズが合わない・・・あ、そうか、基板からはがれたんだから、それもあるのか、と思い出し、抜き取ってあっさり修理完了。


2016年3月13日日曜日

eDP の液晶交換に関するメモ

ちょっと興味のある機種について・・・FHD 搭載モデルを買って、液晶だけを 4K 化できるか?について調べてみた際のメモです。一切検証してませんのでご注意ください。

eDP

内蔵ディスプレイ接続用。旧来の LVDS の置き換え用として登場。
LVDS はだんだんと使われなくなりつつある。
最近増えてきた 4K などの高画素ディスプレイはノート PC の場合 eDP 接続らしい。
  • 20 pin
  • 30 pin 
  • 40 pin
などが一般的らしい。

DisplayPort には 4 レーンまである。
eDP では 40 pin だと 4 レーン、30/20 pin は 2 レーンまで。

40 pin eDP 液晶の例
http://mikesmods.com/mm-wp/?p=546

40 pin eDP 用のケーブルは、40 pin LVDS 用のケーブルと同じ場合もあるらしい。添付画像。
http://forum.notebookreview.com/threads/y50-replacement-displays-compendium.755626/page-58

ちなみにこのよく使われている 40 pin のコネクター、第一精工の I-PEX とかいうブランド?のコネクターが多いみたいで、"I-PEX 40 pin "みたいに検索したらいろいろ見つかるっぽい。

Dell Precision M4800

マザーボードは
  • LVDS 出力仕様
  • eDP 出力 + RGB バックライト仕様
  • eDP 出力仕様
の 3 種類があって、 搭載されている液晶によって異なる。

FHD 以下の古いタイプは LVDS で、QHD の場合は eDP + RGB で、UHD (4K) や新しい FHD などでは eDP で、それぞれ異なるマザーボードになるらしい。だから液晶だけ買えてもダメで、マザーボードも変える必要がある。高くつきそうだ。

参考

Dell Alienware M17x R4

LVDS と eDP 出力の両方が最初からマザーボード上に搭載されている。
eDP 出力は 4 レーン。
4K 液晶化の成功報告あり。

外星人M17X R4 N卡上4k A卡上3D屏屏成功!

HP EliteBook 8540w/8560w/8570w

これは特殊な例で、以下のような特徴がある。
  • LVDS 液晶と eDP 接続の液晶がある。
  • マザーボードは搭載液晶による差なし。出力は 50 pin で、LVDS 出力と eDP 出力の両方に対応する。
  • DreamColor 10 bit カラー液晶搭載時のみ eDP 出力で、間のデコーダー基板で LVDS に変換されて LVDS 液晶に出力される。
eDP ってことは 4K 化できるか?
上の Alienware の書き込みでちょっと触れられているが、これらの機種は 2 レーンしかないので無理らしい。

・・・と書いたけど、ここのピン配列表を見ると 4 レーンあるように思える。
http://forum.notebookreview.com/threads/hp-8760w-8770w-replacing-gpu-and-switch-non-dreamcolor-monitor-for-a-dreamcolor.693276/page-10

2016年3月12日土曜日

HP EliteBook 8570w に FirePro M5800 を付けてみたら・・・

今まで MXM GPU 交換に関してはより新しく高性能なカードに交換する「アップグレード」ばかりやってきましたが、今回はより古いカードを付けたらどうなるのか?という話です。

さて、今回は使うカードは 8540w 用の FirePro M5800 です。

結果やいかに・・・

2016年3月11日金曜日

DisplayPort の最大解像度は何で決まるか?

DisplayPort (DP) で外部モニターなどに 4K 出力できるか?など気になったので調べてみました。

現在のところ外部モニターは大昔のアナログ VGA モニターしか使っていないのですが、なんとなく興味があったので・・・

以下の NVIDIA 公式の解説が分かりやすい感じだと思いますので紹介します。

もちろんハードウェア・ソフトウェア環境に依存する、のですが・・・

一般的な Windows マシンと NVIDIA GPU の組み合わせでは、基本的に GPU に搭載されている DP がどれぐらいの帯域幅を持っているか?で決まるようです。

帯域幅はどうやって決まる?

で、その帯域幅は
  • 画素数
  • 色深度
  • リフレッシュ レート
の積と、CVT 方式で決まるようです。

CVT には
  • CVT
  • CVT-R
  • CVT-R2
などがあって下ほど新しくオーバーヘッドが少ないため表示画素数、色深度、リフレッシュ レートが同じでも少ない帯域で表示できるということらしいです。

DisplayPort のバージョンが新しいほど CVT も新しいものが採用されているようなので、必要帯域幅はそれも考慮する必要があります。

というわけで、アナログ VGA のころのように一筋縄では計算できないようです。

結構複雑なんで簡易的な計算機があったらいいんですが・・・

参考

結局 4K 60 Hz で表示するにはどうすればいい?

で、帯域については DisplayPort 1.2 の場合だと、帯域は 17.2 Gbps あるようで、基本的に 4K 30 bit 60 Hz 出力ができるようです。

ただ、同じ DisplayPort 1.2 の GPU でも、モデルによっては少し帯域幅が違ったりする場合もあったりするようです。

例えば、上の NVIDIA の資料で言及されている GPU でいうと、
  • Quadro K6000
  • Quadro K5200
  • Quadro K2200
  • Quadro K620
は DCI 4K (4096 *2160) 出力画素数の場合でも
  • 30 bit
  • 60 Hz
出力ができるそうですが、それ以外のモデルでは、DCI 4K の場合
  • 30 bit
  • 48 Hz
までになるとのことです。

GPU とモニターの組み合わせごとに、必要な帯域幅を満たしているか?を調べる必要があるようです。

意外と DisplayPort ってややこしいです・・・

2016年3月10日木曜日

HP EliteBook 8570w に Quadro K1100M を付けてみたら・・・

この PC に、Quadro K1100M を付けてみました。

K1100M は Dell Precision M4800 用のもので、それ用の VBIOS (80.07.CC.00.04) が入っています。UEFI GOP に対応した BIOS です。

8570w は UEFI Native モードになっています。

さて、どうなるか?

2016年3月9日水曜日

US キーボードなのに時々日本語配列に戻ってしまう

ローマ字入力だと US 配列のキーボードの方が無駄がないので使ってる方も多いと思います。

ところが当方だけかもしれませんが Windows 10 だと困ったことに時々日本語配列に戻ってしまうことがありました。

アルファベットは問題ないんですが、記号がおかしな位置になります。

キーボードの配列は確かに 101 US キーボードになってるんだけど・・・


再起動すると治りますが、また再び発生します。

症状をまとめてみると・・・
  • デバイス マネージャーで確かめると確かに US 配列になっていて問題ない。
  • 言語の設定で確認しても US 配列になっていて問題ない。
  • 起動直後は普通に使えるが、しばらくすると日本語配列になってしまう。
いろいろやってみたんですが、なかなか解決してくれません。

が、地域の設定を日本からアメリカ合衆国に変えたら解決したようです。ただ、ほかにもいろいろやりながらなのでこれが解決策と断定できませんが、でもこれを変えた後には全く発生しなくなったと思います・・・

2016年3月8日火曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro K1000M を付けてみたら・・・

この GPU は、8570w 用のモジュールで、TDP は 45 W です。

もちろん VBIOS は 8570w 用のものが入っています。

まー無理だろう、とは思っていたのですが、なんとなくやってみました。

さて結果やいかに・・・

2016年3月7日月曜日

インテル・ターボ・ブーストが機能しなくなってしまった 対処法は?

HP EliteBook 8540w という機種の話です。

この機種を使っていて、なぜかターボ・ブーストが作動しなくなってしまう、という症状が出ました。

原因はよくわかりません。そもそもタスク マネージャーを見て周波数を確認したりしない限り、気づくものでもないのでいつ頃からなっていたのかも不明です。

昨日、ちょっと見てみて

おや?なぜか CPU の周波数が 2.35 GHz から上がらないぞ?

と気づいたわけです。

本来だったら、2.6 GHz まで上がらないといけないはずなんですが・・・

以下のように、CPU-Z の Stress Test 機能で負荷をかけても 2.35 GHz より高くはなってくれなくなりました。

この PC と CPU について

この PC には、Core i5 520M が搭載されています。520M には CPU 内蔵グラフィックスも搭載れていますが、EliteBook 8540w は独立 GPU を搭載しているモデルで、CPU 内蔵グラフィックスは一切使用されない仕様になっています。

CPU はインテルの公式サイトによれば、プロセッサー・ベース動作周波数は 2.4 GHz です。
一方、ターボ・ブースト利用時の最大周波数 2.933 GHz となっています。


後者のターボ・ブースト時の周波数というのはあくまでも 1 個のコアに高負荷がかかった場合の話なので、全部のコアに負荷がかかった場合はもう少し低いクロックで動作することになります。その場合は、大体 2.6 GHz のようです。

原因は何か?

Google 検索などでいろいろ原因を調べてみたところ、ほかにも結構こんな風になっている人はいるみたいで、以下のようなアドバイスが見つかりました。
  1. CPU の温度が上がりすぎないよう冷却をよくする。
  2. Windows の電源オプションを高パフォーマンスにする。
  3. BIOS を初期設定にする。
  4. CMOS クリアする (RTC バッテリーを外す)。
まず、温度は問題ありません。高負荷時でも 75 °C ぐらいです。

電源オプションでは何も変わりませんでした。

CMOS クリアもやってみたのですが変わりません。

結局 BIOS を初期設定に戻すことで解決しました。原因は何だったんでしょうね。そもそも、BIOS 設定画面にはターボ・ブーストの設定項目なんてないと思うのですが・・・こんなこともあるんだ・・・


こんな風にターボ・ブーストが無効になっていても PC が教えてくれるわけではないので、急に CPU が遅くなったと感じたら、ブーストが機能しているかどうか確かめてみるのもいいかもしれません。

2016年3月6日日曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro K2200M をつけてみたら・・・

Quadro K2200M は MXM-A 型の MXM カードで、第 1 世代 Maxwell の GPU です。

現在は、8570w に装着して使っています。

さて、このカードは 8540w で使えるでしょうか?

たぶん動かないだろうな、とは思っていたのですが、ちょっと興味もあったので分解整備のついでにやってみました。

結果やいかに・・・

2016年3月5日土曜日

【液晶交換】HP EliteBook 8540w/8560w/8570w の液晶乗せ換えに関するメモ

ただのメモです。検証してませんのでご注意ください。

予備知識 MXM について

以下のいずれの機種も MXM 3.0 Type A の GPU を搭載しています。

MXM 3.0 では以下のディスプレイ出力が規格で定められています(ピンが割り当てられています)。

  • 1 つの アナログ VGA
  • 1 つの 24 bit デュアル リンク LVDS
  • 4 つのデュアル モード DisplayPort (HDMI/DVI サポート)

ただしモジュール側は、DisplayPort に関しては、2 つ以上持っていればいいことになっています。VGA と LVDS は必須です。

HP の ZBook 15 用 MXM モジュールの VBIOS は DisplayPort 出力しかサポートしていなかったりします。Dell の VBIOS に書き換えれば LVDS 出力もできるようになったりします。全部のモデルが eDP のためと思われます。

8540w

液晶は以下の種類がある。
  • HD (1366 x 768)
  • HD+ (1600 x 900)
  • FHD (1920 x 1080)
  • FHD DreamColor (1920 x 1080) 

マザーボードはいずれも共通で 50 pin 出力






LCD のピン数は・・・
  • HD は不明
  • HD+/FHD は 40 pin LVDS 入力
  • FHD DC は 50 pin LVDS 入力 + 20 pin バックライト入力 マザーボード出力と液晶の間にデコーダー基板あり
DC のピン数が多いのは 10 bit カラーに対応するためと思われる。
デコーダー基板までは DisplayPort のようです。
デコーダー基板には、STMicroelectronics 社製 STDP8028 という IC が乗っていて、ここで DisplayPort 信号を LVDS に変換しているらしい。
http://www.st.com/web/en/catalog/mmc/FM128/CL1746/SC991/PF217476

参考
http://forum.notebookreview.com/threads/m4600-ips-screen-corner-tint.595496/page-9

そのほか参考情報

K2100M在8560w上不能二次重启(黑屏),老大们懂这个不

[部件] 【原创】惠普DreamColor屏幕配套的解码板浅析

[部件] 【求助】8560w主板屏幕有两种接口吗? 

DC とノーマル液晶では違う部品がほかにもいろいろあるらしい。

8540w の FirePro M5800 の VBIOS 内部には以下のような記述があったりします。
https://www.techpowerup.com/vgabios/180377/180377.html
HP Versace MADISONXT DDR3 64Mx16 600E/800M MXM LVDS/eDP
eDP をサポートしているようです。

8560w/8570w

8540w の後継モデル。

  • HD はラインナップにない
  • マザーボード側コネクターの形状が違う

以外は基本的に同じのはず。
8540w のノーマル FHD 液晶を取り外して 8570w につけたりしてそのまま使えるらしい。

マザーボードは 50 pin 出力(全液晶共通)



マザーボード側コネクター(全液晶共通)




HD+/FHD (非 DC) 共通
40 pin LVDS コネクター 液晶側


同 ケーブル側




NVIDIA GPU 搭載時については・・・

  1. デスクトップ画面右クリック
  2. NVIDIA コントロール パネル
  3. システム トポロジ

で確認すると、LVDS 接続のノーマル FHD 液晶搭載時には、以下のようにアナログ VGA 接続されていることになっています。





DC 液晶搭載時には DisplayPort 接続と表示されます(コメントで教えていただきました)。

で、分解の必要な個所についてですが、HD+ を非 DC FHD に乗せ換える場合は、下半分を分解しなくても、液晶のベゼルを外して、中の液晶本体を外すだけで交換できます。ケーブルなど共通なので。バッテリーを外すのをお忘れなく。

その場合の手順は・・・
  1. ベゼル下半分 2 箇所にある目隠しを外す。接着されているだけです。で、ねじ 2 本を外す。
  2. こじ開けて外す。接着剤が固いかもしれません。
  3. ねじ 上 2 箇所、下 4 箇所を外す。
  4. 液晶パネルに接続されている 40 pin LVDS ケーブルを取り外す。
  5. 液晶パネル左右それぞれ 4 箇所合計 8 箇所のねじを取り外す。


非 DC を DC に交換する場合は、ケーブルや蝶番など多くの部品が違うので液晶モジュールを取り外す必要があります。

いずれにせよ手順・ねじの個所などはサービスマニュアルを参照いただくとして、特に難しい箇所はないかと。

以下に 8570w をノーマル液晶から DC 液晶に交換された方の記事があります。
https://mimoyan.wordpress.com/2016/02/09/30bit-color/

ZBook 15

上記 EliteBook 機種の後継モデル。FHD も含むどの液晶も内部接続が従来の LVDS から eDP に変わったので、8570w 以前のモデルとの使いまわしは基本的にはできない、と思われる。

が、FHD DreamColor に関しては 8570w 以前とどうやら同じで、デコーダー基板まで eDP、そこから LVDS っていうことらしい。

参考
https://www.laptopscreen.com/English/model/HP-Compaq/ZBOOK%2015%20SERIES/

ZBook 15 G2

今のところよく調べてません・・・

参考

2016年3月4日金曜日

【コイル鳴き?】AC アダプターからの音がうるさい

HP の AC アダプターはいくつか持っていますが、どの個体も耳を近づければいわゆる「コイル鳴き」などの動作音を感じることができます。

が、ほとんどの個体は近くにいなければ全く聞こえないか、あるいは気にならない程度の微音です。

しかしその中でもひときわ音がうるさい個体がありますので動画にしてみました。



どうでしょうか?

この個体の仕様は・・・
  • HSTNN-HA09
  • HP Part No. 519333-002
  • Replace With HP spare:463954-001
  • 150 W
  • INPUT 100-240 V ~ 2.7 A
  • OUTPUT 19 V 7.9 A

AC アダプターとしての機能は正常と思われます。

近くにいるとかなりうるさいです。

普通に同じ部屋にいればどこでも聞こえるぐらいです。

ゴム足のついている面を上にすると少しだけ静かになります。

PC をつないでいない状態では全く音はしません。

ベンチマーク時などの高負荷状態や、バッテリー充電など、消費電力の大きい作業をしているときにも聞こえません。

大体 HP Power Assistant 表示で 20 W ぐらいのアイドル時に最もうるさく聞こえます。

2016年3月3日木曜日

【画面解像度を見た目で判別できるか?】HD+ と フル HD

どちらも 39.6 cm 液晶ディスプレイですが、画素数が違います。




片方がフル HD (1920 x 1080)

もう片方が HD+ (1600 x 900)

です。

アイコンの数がちょっと違いますがそれ以外は同じです。

どちらがどっちか、わかりますか?

正解は・・・

2016年3月2日水曜日

古い Core 2 Duo のノート PC を動画観賞用として使えるか?

PC で最新の 3D ゲームなどはしないけど、YouTube の動画などを見たりするのに使いたい・・・

そこで、古い PC を動画観賞用として使えるか?

あるいはどれぐらいのスペックがあれば使えるか?ないし使えるようにできる方法はあるか、という話です。

基礎知識 コーデックについて

現在使われている YouTube 動画のコーデックには VP9 と H.264 の 2 種類があります。

VP9 の方が新しいコーデックで、利点は同じ画質なら下の H.264 より通信量が少なくて済みます。欠点は、まだ新しいコーデックなのであまり普及しておらず、ブラウザーが対応していても GPU などのハードウェアは再生支援対応していないことがほとんどです。ハードウェアが対応していてもソフトウェア (DXVA など) 的に対応していないこともあります。

ブラウザーが対応していればこちらが優先されるようです。対応しているブラウザーは例えば Google Chrome や Mozilla Firefox などの一部バージョンです。

対応していなければ、H.264 が使われます。H.264 は古い歴史のあるコーデックです。VP9 に比べ圧縮効率が悪く同じ画質なら通信量が多くなります。利点は広く普及していることで、またハードウェアの再生支援も対応していることが多いです。

なお、ブラウザーが VP9 に対応していても H.264 を利用したい場合は、h264ify などのアドオンを使うと切り替えできます。GPU によるデコードの方が消費電力を抑えられるのでモバイル環境なら使ってみるのもいいかもしれません。

h264ify

今回検証に使う PC のスペックは?

基本的に、画質を落とせばかなり低スペックな環境でも鑑賞は可能です。でもそれじゃあ面白くないです。どれぐらいのスペックがあれば、どの程度の画質でまともに鑑賞できるか?

今回検証に使う環境は以下のようなものです。

さて、このスペックについてちょっとコメントしておくと、CPU の Core 2 Duo T7200 は、2006 年に発売された最初の世代の Core 2 Duo です。当時としては高性能な方に入るプロセッサーなので、一応今でも用途によっては実用にはなります。

64 bit (x64) ですが、その頃は 64 bit OS はあまり普及しておらず、ほとんどの PC に 32 bit OS がプレインストールされていました。そもそも最大メモリー自体も 4 GB でしたから、16 bit アプリケーションとの互換性を捨ててまで移行する利点もなかったといえます。

また、Windows 8.1 以降の必要機能である
  • PAE (Physical Address Extension)
  • NX (Execute Disable Bit)
  • SSE2
にもすべて対応しているので、最新の Windows 10 64 bit 版も使用できるはずです。試してはいませんが。

あとは GPU についてですが、この 7 シリーズの GeForce は H.264 デコーダーが搭載される直前の GPU です。なので、YouTube の再生支援は利用できません。

参考
DXVA help on nvidia 7600GT

Watching H.264 (and other) videos using Compute Unified Device Architecture (CUDA) or DXVA2 (DirectX Video Acceleration) native/renderless or Intel QuickSync Decoder or high performance software decoding

Wi-Fi アダプターは当時としては最高の 300 Mbps に対応したタイプで、2012 年ごろまでのハイエンド PC と比べても遜色ない性能なので、問題ないでしょう。

検証・VP9 コーデック編

さて、このマシンで YouTube を再生してみます・・・

ハードウェア アクセラレーションは昨日の記事の方法で全部強制的に有効にしています。コーデックは VP9 ですので再生支援は効きません。

Chrome の HTML5 プレイヤーで以下の動画を再生してみました。
BBB Loves CC (feat. Big Buck Bunny)
https://www.youtube.com/watch?v=4-Ddumty4mk

自動的に画質が 720p30 に設定されます。CPU 使用率はおおむね 40 % 程度で、十分な性能があるようです。コマ落ちも右クリックして開ける詳細統計情報を確認してみるといくらか発生しているようですが、気になりません。


1080p30 にしてみると、CPU 使用率が 70 % に程度に増え、コマ落ちも増えたようですが、何とか鑑賞できる程度です。

それ以上は完全に無理です。

続いて、60 Hz の動画を再生してみました。以下の動画です。
Big Buck Bunny [4k 2160p 60fps]
https://www.youtube.com/watch?v=ocVNYZ9O1G0

これは 720p60 だと意外と問題なく再生できます。動きが激しくなるとちょっとあれな場面もありましたがまあ何とか見れるぐらいかと。


1080p60 は難しいです。


検証・H.264 コーデック編

Windows Vista の Internet Explorer は VP9 と HTML5 に対応していないので、Flash Player、H.264 コーデックで動画再生することになります。

結論を言うと、こちらの方が重かったです。720p30 程度でもかなりギリギリ感があります。


結論

というわけなので、10 年前の CPU かつ GPU による再生支援なしでも、画質を選べばなんとか見ることはできるようです。

ただ、たとえ YouTube の詳細統計情報ではコマ落ちにカウントされていなくても、CPU 使用率が 100 % に近づくにつれ、実際に見ている感じではなんとなくぎこちなくなってきます。

設定をある程度落とすのを許容できるなら視聴は可能ですが、すでに 4K などの高品質な動画に慣れた人がこれで許容できるか?といったらちょっと疑問符が付くと思います。