2018年5月30日水曜日

ジェイコム (J:COM) から「配達証明」の不在通知が来ていた。中身はいったい何?【原因は Google フォトだった】

先日、ポストに「ジェイコムウエスト」からの不在通知が入っていました。


別にサービスを気に入っているわけでもなければ何でもなく、解約して乗り換えるのもめんどくさいので、惰性で契約してるって感じです。

一番の不満は、今時、登りが最大 10 Mbps だから、ファイルのアップロードなんてとんでもない時間がかかることです。

ジェイコムもそのことに気を利かせて、お礼の品でも送ってきたのかな?と思ったのですが・・・



配達証明?

配達証明とは物騒なサービスです。



差出元は以下のようになっています。

330-0835
埼玉県さいたま市大宮区北袋町 1-299-11
富士さいたま新都心ビル 4F
株式会社ジェイコムウエストセキュリティチーム

いったい何かと開封してみると
「お宅、うちの回線に負荷かけすぎだから、今度警告があってもやめなかったら通信制限するぞ」
というありがたい警告書だったのでした。




内容を抜粋してみます(一部伏せ)。

J:COM NET サービスにおける大量データ送信に関する見直しのお願い

平素は J:COM NET サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
先般、ご契約のインターネット回線においてご利用状況の見直しをお願いしておりましたが、現在も大量のデータ送信 (※) が引き続き確認されております。
重ねてのお願いとなり恐縮ですが、ご利用状況ならびに、データ送信量の見直しにご協力くださいますようお願い申し上げます。
なお、お客様からのデータ送信量が一定水準以下にならない場合には、2018 年 * 月 * 日に上りデータの通信速度制限を実施させていただきます。
なお、本状と行き違いで、すでにご利用状況の見直しを実施いただいている場合は、ご容赦たまわりますよう、お願い申し上げます。
度々のご連絡となり、誠に恐れ入りますが、引き続き、弊社サービスをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
※大量データ送信とは、お客様のパソコンなどからインターネット網に送信される 1 日 あたり 30 GB (ギガバイト) 以上の上り (アップロード) データ通信と定義しています。これは一般的なご利用の約 30 MB と比較して、およそ 1000 倍に該当します。
30 GB 以上のデータ量の目安では、DVD に格納されるデータ量 (1 枚約 4.7 GB) の約 7 枚以上、もしくは CD (1 枚約 700 MB) の約 44 枚以上、またはデジタルカメラ写真 (1 枚約 6 MB) の約 5120 枚以上に該当します。


お礼の品と思っていたら、とんでもない思い違いでした。

なんと郵便局の内容証明までされているようです。
内容証明の郵便なんて受け取ったのは人生で初めてです。もっと郵便局員がその場で読み上げたりするのかと思ってましたが意外と普通?の封筒なんですね。
へーこんなものなのかと社会勉強になりました。

にしても、前回の通知って、メールか何かで来ていたのでしょうか?記憶にないです。家族が受け取ったのかもしれませんのでいい加減なことは言えませんが。

* J:COM 公式 Q&A に記載がありました。内容証明で送るのはなぜかというと
サービスの停止を伴う処置のため、内容証明にて送付を行うよう総務省より指示がございました
ためだそうです。

「30 GB」ってそんなに大量っていうほどのデータかなあ・・・

にしても、「30 GB」が、さもとんでもないデータ量・・・といわんばかりですけど、YouTube ですら 4K60 なんていう 10 年前では考えられないような高画質動画が当たり前な時代です。こんな時代に、「DVD が数枚程度」のデータ量であれこれ言っていたら、できることがかなり限られるんではないでしょうか。



あ・・・これはあくまでも「アップロード」なんですね。
「大量データのダウンロード」はある程度いいのか知らないけど、アップロードのほうは都合が悪い・・・っていう事情は何かあるんでしょうかね。まあ、逆らってもしょうがないので、今後乗り換えなどで解約するまではギリギリの 29 GB ぐらいまでになるように気を付けていきたいと思います。

送付の基準は機械的に判定して送ってるのか、人間が判断してるのかは知りませんがどうなんでしょう。

原因があるとすれば・・・Google フォト?

しかし、いったい何をやったことが原因なのか?
心当たりがありません。
最近は PtoP のファイル交換ソフトなんて使ってないし・・・


あ・・・そういえば最近 Google フォトのパソコン用ユーティリティがサポート終了になるので、後継の「バックアップと同期」ユーティリティをインストールした際に、My Pictures フォルダー内の全ファイルが再アップロード(バックアップ)された・・・っていうことでしょうか。
というか、あるとすれば、これしかありません。多分これです。
長年撮りためたものをバックアップすればそれぐらいの通信量には簡単になってしまいます。

さてどうする?

ジェイコムは、上りがしょぼい (最大 約 10 Mbps) ことで有名です。
10 Mbps ってことは、メガバイト秒に換算すると 1.25 MB/s ぐらいってことになります。

320 メガのコースですら、これは同じです。
この制約はかなり大昔から変わってません。

最大 約 10 Mbps で写真や動画をバックアップするのは大変でした。遅いなーでも仕方がないし・・・と不満を抱いていたら、こんな警告まで頂戴する羽目になるとは・・・


にしても・・・正直、「迷惑をかけてしまった」というような罪悪感は 1 mm も感じることはできませんでした・・・今時これぐらいで?って感じです。長年来、経営に貢献してきたはずののユーザーとしては納得いかないですね。特に料金が割安ってわけでもなく、その割に駅前一等地の立派なショールームがあったり・・・なーんてあたりとかを見ると、努力するところが違うだろう・・・って感じもします。



でも見方によっては、ネット回線の乗り換えを本格的に検討してみるいい機会といえるかもしれません。

2018年3月29日木曜日

ノート PC のバッテリーを劣化させない方法【BIOS 設定で充電率を下げて劣化防止】

ノート PC には基本的にバッテリーがついてます。

・・・なので、ノート PC は、バッテリー駆動ができるようになっている・・・わけですが、スマホやタブレット端末とは違い、ノート PC では「AC 電源メインで使用するからバッテリーはあまり使わない」というユーザーが多いのではないでしょうか?

そんな事情でノート PC を AC 電源につなぎっぱなしにしていると、バッテリーは常に満充電状態で維持されることになります。

ほぼすべてのノート PC に採用されている Li-ion バッテリーは、温度・充電率が高いほど劣化が進むという特性を持っています。
高温になるノート PC はバッテリーにとっては厳しい環境です。

したがって、ほとんど電源につなぎっぱなし、というような AC 電源メインの使い方をしていると、たとえ 1 度もバッテリーを使わなくても、保証が切れるころにはバッテリーが使い物にならないぐらい劣化していた・・・なんてことになることも珍しくありません。
そんな経験がある人の中には、ノート PC のバッテリーは使うときだけ装着する・・・なんていうなんとも不便なことをしている方もいたりしました。

そこで、そんなことをしなくてもいいようにということで、今時のノート PC にはバッテリーの充電率を抑えられるように BIOS や専用のユーティリティなどで設定できる機種もあったりします。

デルの場合

以下、デルの場合です。

Primary Battery Charge Configuration というそれっぽい項目があります。



  • Adaptive というのは、学習機能のようなものでユーザーの使用環境に合わせて充電率などを制御してくれるというモードのようです。
  • Standard が一番普通のモードですね。バッテリー駆動と AC 駆動もどちらもそれなりにするという人向けです。
  • ExpressCharge というのはデルの商標で要するに急速充電モードです。急速充電するので、充電時間が短くて済みます。その代わり、Li-ion バッテリーの特性として急速充電すると劣化が進みやすいので、バッテリー寿命は短くなります。
  • Primarily AC Use というのは主に AC を使うユーザー向けのモードのようです。
  • Custom というのは自分でバッテリーの充電率を選べるモードです。「バッテリー残量が何パーセント以下になったら充電開始で、充電中に何パーセントになったら充電停止にするか」を自分で決められます。充電開始条件は 50 % から 95 %、充電中止条件は 55 % から 100 % まで自分で選べます。一番バッテリー寿命を重視するなら、50 % 以下なら充電、55 % 以上で充電終了にすればいいということになります。

ちなみに、デルのノート PC すべての機種でこんな風に充電設定をカスタマイズできるわけではありません。できる機種でも、バッテリーが 3 年保証の長寿命タイプ (Long Life Cycle Battery) だと何も設定できなかったりします(以下のように)。


この長寿命バッテリーと普通のバッテリーの見た目は瓜二つで、デルの型番 (FJJ4W) も全く同じだったりします。しかし、長寿命バッテリーのほうは一切何も設定ができないというのが面白いです。


参考





過放電にも注意

ところで、バッテリー (正確に言うとバッテリー パック) に内蔵されているコントローラーは、常にバッテリー自身の電気を消費しながら作動しています。またバッテリーのセルには自己放電があります。
なので、PC で表示される残量が 0 % になった状態で放置しておくと、バッテリーが過放電になって、バッテリーが完全死亡してしまいます。
そうならないためにも、時々充電しましょう。

余談ですが、国産の携帯電話・スマホなどでは 10 年以上放置しても再度充電できるような場合もあったりしますが、外資系のノート PC なんかだと 3 年やそこらで、あっという間に過放電になって死亡する設計のものもあります。
個人的にいろいろな製品を所有してきた経験の中では、ソニーの製品は待機電力が少なく、電池のほうも長期間放置しても過放電で死ににくいものが多いという印象を持っています。この辺りはさすが元祖 Li-ion バッテリーのメーカーといったところです。製品そのものはタイマー(以下略

むすび

まあ、バッテリーはあくまで消耗品・・・なので、お金が捨てるほどあるなら、細かいことを気にせず、高価なバッテリーをバンバン買い替えて使うという手もありますが、メーカー純正のバッテリーははっきり言ってぼったくり価格なので、はっきり言ってバッテリーがダメになって、バッテリーだけ買い替えというのは割に合わない場合が多いでしょう。

かといって、安い社外品のバッテリーだと火事が心配です。

バッテリーはほとんど使わないけど、いざというときにダメになってるのは困る...という方は、ちょっと気を使って設定を見直してみてもいいのではないでしょうか。

2018年3月25日日曜日

GoPro HERO6 で撮影した HEVC (H.265) 動画を古い PC で再生できるか?古い PC でも HEVC を再生したい!

GoPro の最新機種 GoPro HERO6 では、4K60 (4K 毎秒 60 コマ) の撮影に対応しましたが、4K60 で撮影した動画は、HEVC で記録されます。




HEVC 動画を扱うには、最新の PC が必要とされています。

例えば GoPro 公式サイトでは、インテル Kaby Lake (つまり第 7 世代) 以降のプロセッサーが対応と案内しているようです。

私のコンピューターは HEVC と互換性がありますか?
Windows
HEVC は、Intel Kaby Lake (または同等品) 以降のプロセッサーを使用している Windows 10 コンピューターでサポートされています。 



Kaby Lake プロセッサーといえば、2016 年にリリースされたばかりの新しいプロセッサーです。しかし、それより古い PC では絶対に扱えないか?といえばそうでもないです。
具体的にはどんな場合なのか?調べてみました。

どんな場合に HEVC で記録されるのか?

HERO 6 では、特定の解像度とフレーム レート(以下公式より)では強制的に HEVC になります。
https://jp.gopro.com/help/articles/block/hevc


ビデオ解像度フレーム レート (NTSC)フレーム レート (PAL)
4K60 fps50 fps
4K (4:3)30, 24 fps25, 24 fps
2.7K120 fps100 fps
2.7K (4:3)60 fps50 fps
1080p240 fps200 fps

それ以外の解像度・フレーム レートでは従来からの H.264 で記録されますので、古いハードウェアでも問題ないでしょう。

逆に、低解像度・低フレーム レートでも、 HEVC で記録したい・・・という人も多いかと思いますが、残念ながらできません。


そもそも HEVC ってなんだっけ?

HEVC とは、High Efficiency Video Coding = 高効率ビデオ コーディングの略で、H.265 とも言われています。

参考

現在、動画圧縮規格で広く普及しているのは、H.264 と呼ばれる規格です。10 年以上の歴史があります。
例えば、ちょっと前のスマホやデジカメなどの動画撮影機能では、まずこの H.264 で記録されていたといっていいほどです。
歴史が長く、広く普及しており、そんなわけで、多くの環境が対応しているという特長があります。
この H.264、以前は YouTube でも使用されていたりしました(YouTube では現在は VP9 という Google がプッシュしている動画圧縮規格が採用されてます)。


さて、この GoPro HERO6 で使用されることになった HEVC は、その H.264 の後継規格で、圧縮効率が高く、同じ画質ならビットレート(ファイル サイズ)が半分で済むといわれています。


4K (3840 * 2160) などの画素数の多い動画は、ビットレートが半端なく高くなるため、満足な録画時間を得るためには、高価な大容量 SD カードが必要になります。
また、ビットレートが高いということは、SD カードの書き込み速度も要求されます。
HEVC なら、同じ画質なら H.264 の半分程度のビットレートで済むわけですから、それが少し緩和されます。


つまり同じ容量の SD カードに記録する場合、HEVC なら 2 倍の時間記録できるということです。
これはユーザーにとって多大なメリットがあります。

HEVC は、これまであまり対応機器がありませんでしたが、GoPro HERO6 の登場によってようやく対応が求められるようになってきた・・・といったところでしょうか。

HEVC の問題点・デメリットは?

圧縮効率という点では素晴らしい HEVC ですが、現状では、対応している環境 (OS・編集ソフト・ハードウェア) が少ないという問題があります。

OS でいうと、Windows 10、macOS High Sierra 以降で対応しています。

しかし、OS が対応していても、編集ソフトが対応してなかったりします。
例えば、Adobe の 動画編集ソフト Adobe Premiere Pro ですら、Premiere Pro CC 2018 (12.0.1) でようやく最近対応したばかりです。
参考

古いソフトではまず対応していないでしょう。

そのため、そういった HEVC 未対応の動画編集ソフトをつかって HEVC 動画を編集したい場合、まずは変換ソフト (HandBrake など) を使って HEVC 動画を H.264 動画に変換する必要があります。


そしてハードウェアです。
この HEVC は再生時の処理が重いです。
とりあえず OS が Windows 10 なら、ソフトウェアで再生することはできます。滑らかに再生できるかどうかは別としてですが。
しかし 4K60 のような重い動画は、それなりに高性能なプロセッサーでないと、GPU の再生支援機能を借りないと荷が重いでしょう。

GPU (グラフィックス) には、動画の再生支援機能 (チップ内蔵のハードウェア デコーダー) を持っているものがほとんどですが、H.264 の再生支援に対応していても、HEVC の再生支援には対応してないという場合が多いです。


例えば、インテルの CPU の内臓グラフィックスの再生支援機能 (Intel Quick Sync Video) でいうと、不完全ながらも HEVC 再生支援に対応したのは Haswell 以降とのことです。実際には、4K60 の HEVC 動画を完全に処理するだけのキャパシティを持っているのはもう少し後の世代からのようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Intel_Quick_Sync_Video



NVIDIA の GPU でも、いろいろと事情は複雑です。
というのも、GPU の名前 (GeForce GTX xxx など) が同じでも、採用されているチップの世代が違ったりして再生支援のキャパシティが違ったりするからです。

どの GPU が、どの程度 HEVC の再生支援に対応しているのか?がわかるリストのようなものが、NVIDIA の公式サイトとウィキペディアにあったりしますので、リンクを張っておきます。


Quadro の対応表
これによると、新しい世代ならまず HEVC には対応しているようですが、過渡期の世代だと同世代の GPU でも、チップの違いで VP9 に対応してたり、してなかったりと、なかなか複雑です。


GeForce の対応表
公式
https://developer.nvidia.com/nvidia-video-codec-sdk

これによると、第 2 世代 Maxwell までは H.265 (HEVC) 未対応とあります。Pascal 以降世代で対応しているとなっています。
ただし、第 2 世代 Maxwell でも GM206 チップを搭載している場合は特別の例外で、HEVC にも VP9 (YouTube) にも対応してます。






再生できるかテスト

当方の PC は、デルの Precision M4800 で、以下のようなスペックです。


  • CPU は工場出荷時の Core i7 4810MQ (第 4 世代)
  • GPU は工場出荷時には MXM GPU Quadro K1100M だったのを、GeForce GTX 965M (GM206 チップ) に乗せ換え(乗せ換えた際の記事







CPU は GoPro 推奨 Kaby Lake より 3 世代も前の物で、完全に時代遅れです。
しかし換装した GPU は第 2 世代 Maxwell チップですが、GM206 チップを搭載しているため、HEVC の再生支援ができるはずです。

早速、この HERO6 で 4K60 動画を撮影し、再生してみることにします。


HEVC Video Extension の導入

・・・とその前に、Windows 10 で HEVC 動画を再生するには、Windows 10 Fall Creators Update を当てたうえで、HEVC Video Extension (デバイス製造元からの HEVC ビデオ拡張機能) を Microsoft Store でインストールする必要があります。



無料なのでやっておきます。
この能書きを読んでみると・・・
主な特長
デバイスの製造元は HEVC ビデオ拡張機能を利用することで、Windows 10 デバイス上で、どのようなアプリでも HEVC 形式を使用したビデオを再生できるようになります。この拡張機能は、最新のデバイスのハードウェア機能 (4K や Ultra HD のコンテンツをサポートするための Intel 第 7 世代 Core プロセッサおよび最新の GPU など) を利用するように設計されています。HEVC ハードウェアがサポートされていないデバイスでは、ローカル再生機能を利用できるようにソフトウェア サポートが提供されます。ただし、操作性がビデオの解像度や使用しているコンピューターのパフォーマンスによって異なる場合があります。
HEVC 再生のサポートに加えて、この拡張機能では、ハードウェア エンコーダーを備えていないデバイスでの HEVC コンテンツのエンコードもサポートしています。

・・・ということは、GPU などによる再生支援が利用できない場合でも、CPU による力任せのソフトウェア再生にも対応しているということです。現実的には、4K60 のような重い動画を CPU だけで再生するのはそれなりにハイエンドな CPU でないと荷が重いでしょうが・・・

参考
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1095244.html

HEVC 再生テスト 1 :Windows 標準アプリ Movies & TV

Windows 標準のアプリ Movies & TV ではきわめてスムーズに再生ができました。CPU 使用率はいくらかは上がりましたが。
タスク マネージャーで調べると、しっかりと GM206 のデコーダーが活躍してくれているようです。

タスク マネージャーに最近追加された GPU 負荷モニタリング機能。Video Decode に注目


HEVC 再生テスト 2 :GoPro のバンドルアプリ Quik

一方、残念なことに GoPro のユーティリティである GoPro Quik では、GPU が持っている再生支援が活用されずにスローモーションになってしまいました。

Video Decode がまったく働いてません


Core i7 4810MQ 程度では荷が重いようです。でもその割に CPU 使用率が最大まで上がるか?というとそうでもなく、CPU が余ってる割にはとにかくカクカクしてる感じです。

将来的にアップデートで改善されることを期待したいと思います。


2018年2月24日土曜日

HP のプリンターでインクが認識されない・・・「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」原因は意外にもプリントヘッドだった!

HP のインクジェット式プリンターで、「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」的なエラーが表示される場合の話です。

インクに付いている IC チップと、本体の接点を掃除しても改善しませんでした・・・
しかし意外なところが接触不良になっていました。

症状

このプリンターは
HP Photosmart Premium eオールインワンプリンター - C310c 
というモデルです。


おもな状況としては・・・

  • 「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」というエラーが表示される。
  • インクの着脱をすると改善することもあればしないこともある。着脱したインクがよくなっても別の色のインクがエラーになることもある。
  • インク着脱をしないで電源を入れなおすだけで改善することもある。
  • インクは使用期限が過ぎているものの HP 純正品で、詰め替えなどはしていない。
  • インクの IC チップと本体の接点を掃除しても変わらない。汚れている気配もない。



最初のうちは液晶画面のエラー表示の指示を真に受けて、インクを何度か脱着したりしていたら、実際これで動作するようになったりしたので、良かったのですが・・・

だんだんとこのエラーが表示される頻度が増えてくるようになりました。
エラーは最初の頃は一つの色だけだったりしたのが、複数エラーになったりもします。

その時、「インクをいったん外す→もう一度装着する」をすると動作するようになったり、ならなかったり。
また、インクの脱着をしないで電源を入れなおすだけでも、エラーが出なくなったり、別の色がエラーになったりします。

しかし、根気よく電源入れ直しを試したりすると、使えることもあったりして、もどかしい気分です。

ただ、インクの脱着をすると、強制的にヘッドクリーニングが作動して、人の血液よりも高額ともいわれる HP 純正インクを浪費してしまいます。
あまりこの状態で騙し、騙し使い続けるのも考え物です。

そこで買い替えを提案しようとも思いましたが、すでに買いためたインク資産があるようでしたので、もう少しあがいてみることにしました。



ほかの機種の物も含め、HP 公式サイトのサポート(https://support.hp.com/jp-ja/product/hp-photosmart-premium-e-all-in-one-printer-series-c310/4023238/model/4023239/document/c01564753)を見てみると
プリントヘッドクリーニングツールで問題が解決されなかった場合、プリントヘッドが正しく取り付けられていないか、プリントヘッドの電極部分にインクや紙切れが付いている可能性があります。
これをやってみることにします。


原因はインク⇔本体の接触ではなく、本体⇔プリントヘッドの接触だった!

試しに、プリントヘッドを外してみることにしました。

ご存知かもしれませんが、HP のインクジェット プリンターはユーザーが簡単にプリントヘッドのアッセンブリーを交換できるようになっているモデルが多いです(最近のモデルもそうなのかはわかりません)。

インクを全部外してから、一番右のレバーを跳ね上げるとヘッドが外せます。ドライバーなどは不要で簡単です。


ヘッドは静電気に弱いらしいですので扱いに注意しましょう。


そうしたら原因が判明!
なんと、プリントヘッド取り付け部分の金メッキ接点がインクまみれになっていました。

「ぱっと見」ではそれほどわからないのですが、よーく見るとインクが付着しています。


綿棒で本体側も含めきれいにふき取ったところ、エラーはすっかりでなくなりました。
金めっきされている接点のためかふき取りは容易でしたが、周辺に付着したインクも含めると結構な量のインクが付着していました。

プリントヘッドを過去に着脱したりしたことはないそうです。

プリントヘッドを簡単に着脱できるという設計はいいのですが、そのために必要になる接点が接触不良になるというのは、他社のプリンターしか使ったことのないユーザーには盲点かもしれません。

ということで、HP のインクジェット式プリンターでインクが認識されない場合、インクの接触不良とは限らず、プリントヘッド側の接点が接触不良になっている可能性もあるということを覚えておくといいかもしれません。


2018年2月22日木曜日

【Dell Precision M4800】BIOS Update A21 が公開中止になっている件

Dell Precision M4800 の BIOS アップデート A21 がデル公式サイトで公開されましたので、2018 年 1 月に早速アップデートしてみました。

http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/product-support/product/precision-m4800-workstation/drivers

当方の M4800 は、MXM の GPU を出荷時の Quadro K1100M から GeForce GTX 965M に乗せ換えています。それから QHD+ 液晶を 4K 液晶に乗せ換えています。
参考過去記事:http://8570w.blogspot.com/2016/09/dell-precision-m4800-5-mxm-gpu-geforce.html

安全を期するなら、本来の GPU と液晶に乗せ換えてからアップデートしたほうがいいに決まっているのですが、めんどくさいのでこのままアップデートすることにします。



ほどなくして成功しました。よかった。

システム情報 (msinfo32) で確認すると、2017-12-15 の日付が入っています。


さて、改善された点ですが、これまでの BIOS だと

スリープにする際、完全にスリープに入る前に液晶を閉じてしまうと、スリープから復帰した後に液晶が映らない・・・

という不具合がありました。
// 多分、純正の GPU だともともと問題なかったはずです。

今回の BIOS アップデートでこの問題が解決されたように思われます。
これで、「グラフィックス ドライバーをアップデートする際には、ドライバー署名の強制を無効化してから .inf を書き換えないとインストールできない」・・・という点を除けば、純正グラボに近い使い勝手が得られるようになりました。

これは別に、デルが GPU を乗せ換えてるユーザーのためにバグフィックスしてくれたわけではないでしょうけれど、ラッキーな感じです。

わざわざ M4800 でこの GTX 965M を使おう!という方がどれぐらいいらっしゃるかはわかりませんが、とりあえず「最新版 BIOS でも一応の動作はしました」というご報告まで。

A21 BIOS は現在公開されてない?

ところが、2018 年 2 月 22 日の現在、A21 BIOS はデル公式サイトから削除されてしまったようです。


現在はダウンロードできなくなっており、A19 が最新版として掲載されています。


文鎮化、あるいは不具合などの可能性があった?
事情は不明ですが、もしすでにダウンロードした人もアップデートは控えておいたほうがいいかもしれませんね。