2016年2月29日月曜日

Google Chrome でハードウェア アクセラレーションを有効にする方法

Google Chrome を使っている方は非常に多いと思います。Google のいろいろなクラウド的サービスとの紐づけが便利なので・・・当方もブラウザーはいくつか使い分けてはいますが、現状メインのブラウザーになってたりします。

ハードウェア アクセラレーションを有効にする

これは何もしなくてもオンになっていることが多いと思います。

Chrome のアドレス バーに

chrome://settings/

と入力すれば設定を表示できます。

ただし、ハードウェア アクセラレーションの設定項目はそのままでは隠されています。下にある詳細設定を表示すると、ハードウェア アクセラレーションが利用可能な場合は有効にする、的な設定項目があると思います。


これをオンにすればハードウェア アクセラレーションを有効にできます。

が、実際にはこれを有効にしてもいろいろな事情で一部、または全部のアクセラレーションが無効になっていることが結構あります。

というわけなので、実際に有効になったかどうか調べてみましょう。

有効になったかどうか確認する

Chrome のアドレス バーに

Chrome://gpu

と入力すると有効になっているかどうか確認できます。以下のような項目が表示されると思います。Chrome のバージョンによっては異なるかもしれません。













Graphics Feature Status

  • Canvas: Hardware accelerated
  • Flash: Hardware accelerated
  • Flash Stage3D: Hardware accelerated
  • Flash Stage3D Baseline profile: Hardware accelerated
  • Compositing: Hardware accelerated
  • Multiple Raster Threads: Enabled
  • Rasterization: Hardware accelerated
  • Video Decode: Hardware accelerated
  • Video Encode: Hardware accelerated
  • WebGL: Hardware accelerated
がすべての項目に表示されていれば、ハードウェア アクセラレーションがすべて有効になっています。

が、ほとんどの場合、一部、またはすべてが

  • Software only, Hardware acceleration unavailable 
  • Unavailable, Hardware acceleration unavailable 
  • Disabled 
などになっていると思います。

初期状態で有効になっているかどうかは、OS とハードウェア (GPU) の組み合わせなどに依存するそうです。

たとえば、OS が Windows Vista 以前の場合には初期状態ですべて無効になっています。

これらを一部またはすべて有効にすれば安定性が損なわれるかもしれませんが、ページの表示などの動作が軽快になるかもしれません。設定はあとからいくらでも元に戻せるので、自己責任で変更してみるのもいいと思います。

chrome://flags でハードウェア アクセラレーションを強制的に有効にする

アドレス バーに

chrome://flags

と入力すると設定画面を表示できます。


いろいろ設定がありますが、とりあえず

#ignore-gpu-blacklist

を有効にしてみましょう。







有効にしたら再起動すれば反映されます。

再び

chrome://gpu

を表示して、有効になっている項目が増えているかどうか確認してみましょう。

もし増えていない、あるいはまだ有効になっていないのがあれば、それと思われる項目を見つけて、それらの設定を変更して強制的に有効にしてみましょう。

以下にいくつか紹介してみます。

GPU のラスター化を有効にする

#enable-gpu-rasterization

を有効にしてみましょう。
  • 既定
  • 無効
  • 有効
  • すべてのレイヤーで強制的に有効
などがありますが、有効がいいと思います。当方の環境では「すべてのレイヤーで強制的に有効にする」だと表示が滅茶苦茶になりました。


これは結構効果があるようで、サイトの描画がかなり軽くなった気がします。また、この設定を有効にする前と比べ GPU-Z でチェックしてみると VRAM 使用量がかなり増えているようです。

ラスター スレッドの数を強制的に変える

#num-raster-threads
を 4 にしてみるのもいいかもしれません。

当方の環境では、特に問題は無いようでした。


ゼロコピー ラスタライザーを有効にする

#enable-zero-copy
です。


これはやめた方がいいかもしれません。当方の環境ではしばらく使っていると表示が滅茶苦茶になりました。


2016年2月28日日曜日

【メモリー増設】16 GB の大容量 DDR3 SODIMM が使える条件は?

最近(といっても数年前から)、1 枚で 16 GB の大容量な DDR3 SODIMM メモリーが流通するようになりましたが、これは使えるだろうか?という話です。

例えば第 1 世代から第 4 世代 Core i7/i5 などの 4 コア CPU 搭載モデルなどで、32 GB を搭載したい場合、普通に 4 スロットあるモデルなら 8 GB モジュールを 4 枚装着すれば 32 GB にできますのでそうすればいいでしょう。

問題は、2 スロットしかないモデルの場合です。例えばインテルの Core i7 3520M だと、インテル公式サイトでは最大メモリーが 32 GB となっています。こういったモデルを 32 GB にしたければ、16 GB モジュールを 2 枚装着するよりありません。

16 GB の DDR3 SODIMM は現状普通に 8 GB 2 枚で 16 GB にするより高くなりますのでできれば避けたいですが。



16 GB SODIMM は使えるか?(インテル製モバイル版プロセッサーの場合)

で、それはできるのか?と疑問に思ったのでちょっと調べてみました。16 GB のモジュールなんてメーカー公式サイトには記載がないのであくまでも掲示板などがソースになりますが・・・

結論から言うと、ノート PC の場合、第 4 世代以前の CPU (Haswell、Ivy Bridge など) の場合ほぼ使えないようです。

というわけなので、Core i7 3520M などの場合は、8 * 2 = 16 GB で我慢するよりなさそうです。

使えない理由は、第 4 世代以前のプラットフォームの BIOS には基本的に 16 GB モジュール用の MRC (Memory Reference Code) という BIOS 上の情報が存在しないからだそうです。

この MRC というのはインテルから PC メーカーに提供されて BIOS に埋め込まれる、という流れになっているそうで・・・ユーザーではどうしようもなさそうですね。BIOS を最新版にしてもほとんどの場合は対応するようにはならないそうです。

参考
16GB memory for X240

で、第 5 世代 (Broadwell) 以降の場合は多くの場合使えるようです。

16 GB モジュールを製造している I'M (Intelligent Memory) 社の公式サイトに互換性リストがあります。

DDR3 SO-DIMM
COMPATIBILITY LIST

引用します。
Please note:
Most notebooks and desktop computers
based on normal
Intel processors will not
support 16GB UDIMM/SO-DIMM
memory modules. This issue
may be solvable by a
BIOS/UEFI update with a new
memory reference code.
Please contact the supporthotline
of your systemmanufacturer
to ask if there is
a plan to release a softwareupdate
for supporting 16GB
memory modules.

16 GB SODIMM は使えるか?(インテル製デスクトップ版プロセッサーの場合)

デスクトップの場合には、16 GB モジュールを使える場合はもう少し多いようです。

第 3 世代 (Ivy Bridge) などでも使える場合はあるようです。

16 GB SODIMM は動くか?(AMD の場合)

これはあんまり調べていないのでわかりませんが、AMD の場合はインテルよりも使える場合が多いといううわさがあります。

2016年2月27日土曜日

【メモリー増設】デュアル コア CPU モデルにはなぜメモリー スロットが 2 つしかないのか?

インテル CPU の組み合わせなどは多くあり、きりがないので現在多く流通している
  • HP EliteBook 8x40 - 8x70
  • HP ZBook G2
などといった、DDR3 SODIMM メモリー採用の第 1 世代 Core i5/i7 から 第 4 世代 Core i5/i7 搭載モデルに限定して話を進めたいと思います。が、あくまでもインテルのプロセッサーの仕様に依存する部分なのでメーカーはあまり関係ないと思います。

さて、2 コア CPU の場合、メモリーのスロットが 2 つしかないことが多いです。Dell の PC などでよくあることですが、4 つスロットが実装されていても、それを利用できるのはあくまでも 4 コア CPU 装着時のみとなっていたりします。

HP では 4 コア CPU 構成では 4 スロットある機種でも、そもそも 2 コア CPU モデルの場合はスロットが 2 つしか実装されてないようです。たとえば、HP EliteBook 8540w、8560w、8570w、ZBook 15 G2 などの 4 コア CPU モデルにはメモリースロットが 4 つあります。一方、2 コア CPU モデルには 2 つしかありません。

ところでこれってなぜなのでしょうか?
  1. 4 コア CPU 搭載の高価なモデルを買わせるためにわざと実装していない?
  2. あるいは 2 コア CPU では 4 スロットをサポートしていないから?

第 3 世代 Core ix プロセッサーの場合

この理由は最近知りましたが、インテル製モバイル プロセッサーでは多くの場合で、2 コア CPU の場合 1 つのチャネルに接続できるモジュールは 1 枚まで (1 DPC) となっている、というのが理由らしいです。1 チャネルあたり 2 モジュール (2 DPC) をサポートしているのは rPGA の 4 コア CPU のみとのことです。つまり 4 コアでも、BGA パッケージではだめらしいです。

DPC っていうのは DIMMs Per Channel あたりかと思います(たぶん)。

ということは逆にいうと、メモリーのスロットが 4 つあれば、その PC の CPU は交換可能なタイプだと考えていいのかな?

なにはともあれ、要するに 2. が理由のようです。

このことはインテルの公式サイトに存在する、だれでも閲覧できるデータシートに記載があります。


Mobile 3rd Gen Intel® Core™ Processor Family: Datasheet, Vol. 1 より抜粋
1.2 Interfaces
1.2.1 System Memory Support
• Two channels of DDR3 / DDR3L / DDR3L-RS memory with Unbuffered Small Outline
Dual In-Line Memory Modules (SO-DIMM) with a maximum of two DIMMs per
channel
Note: 2 DIMMs per channel supported only in Quad-Core rPGA package only


ということなので、例えば第 3 世代モバイル プロセッサーの場合だと、以下のような DIMM 構成が可能になっているそうです。


第 2 世代 Core ix プロセッサーの場合

これもほぼ同じ事情のようです。

ただ、公式サイトに載っている最大メモリーは似たような位置づけのプロセッサーでもちょっと違ったりします。

第 4 世代 Core ix プロセッサーの場合

ほぼ同じようです。ただし、4 コアの場合は BGA パッケージでも 2 DPC をサポートするようになったようです。第 3 世代のような rPGA パッケージのみという制約はなくなったようです。

引用します。


2016年2月26日金曜日

【豆知識】HP 製 PC のサポート期限はいつまで?

HP は製品のサポート期限を割と具体的に決めているようで、たとえばノート PC だと以下のページに一覧があります。

ただし、掲載されているのはあくまで 2 年以内にサポートが終了する予定の製品だけのようで、まだ掲載されていない機種がたくさんあります。

サポートが終了したらどうなる?

これは HP が勝手に決めるであろう、というよりないですが、上記のページによると・・・

HP では、米国内、または日本国内での 製品の製造終了から約 3 年 または 5 年 を持ちまして、電話やメールによるお問い合わせ、製品の修理などのサポートを終了いたします。 サポートの終了時期は、製品を取り巻く経済環境の変化や部品の供給状況等、止むを得ない事情により短くなる場合がございます。 サポート終了後は、弊社ホームページ上のサポート情報やドライバのみの提供となりますことを、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
とのことです。

つまり修理や質問問い合わせなどは受付してくれなくなるようです。

ただ、サイト上のサポート情報やドライバー類は利用可能ともありますので、直ちに削除されるわけではないようです。

もちろん特に古い機種であれば削除される可能性もあるでしょうけど・・・

ところで当方が持っている HP EliteBook 8540w は 2010 年発売で 2016 年 10 月末日にサポート終了が予告されている古い機種ながら 2015 年 10 月に BIOS アップデートがあったりして意外な感じでしたが、まだサポート期限内だからだったんでしょう。
http://support.hp.com/jp-ja/document/c03233049#AbT2

ただ、サイト上のリソースについては以下のような記述もあります。
サポート終了製品に対しての HP ポリシーについて
一般的に、HPは10年経過したほとんどの製品のサポートを終了します。製品のサポートが終了すると、該当する製品の公式HPサポートコンテンツ (トラブルシューティング記事、ユーザー ガイド、使用説明ビデオなど) は、HPウェブサイトから削除されます。 追加サポート内容は、HP Forumまたは第三機関のウェブサイトからご利用いただける場合がありますが、HPは第三者によってもたらされた内容に一切責任を負いません。
というわけなので、削除される場合もあるということです。



HP ノートブックを選択してみたところ何も表示されませんでしたが、Compaq ノートブックとかは結構あるようでした。

HP と関係ない個人的な話ですが、IBM 時代の ThinkPad で、レノボになってからしばらくして古い ThinkPad のドライバーなどが IBM のサイトから削除されてしまって、ちょっと困ったことがありましたので気になって調べてみました。

2016年2月25日木曜日

【意外!】NVIDIA ドライバーのサポート期限

NVIDIA GPU のドライバーに関する不具合は多いですよね。

でもそのサポートされている製品だったら、ひょっとしたら修正版のドライバーがリリースされるかもしれません。

ところでその NVIDIA のグラフィックス ドライバーのサポート期限ってどこでわかるんだろう?と思って調べてみたのでメモ書きです。

で、調べたところどうやら Windows 版ドライバーと Linux など Unix 用ドライバーではサポート期限が違っているようです。

Windows 版ドライバーのサポート期限

同じバージョンのドライバーは複数の製品をサポートしていて、バージョンが 340.xx, 350.xx, 360.xx などと大きく上がっていくたびにサポート対象が変わってる・・・ってことでいいのかな?

例えば、HP EliteBook 8540w の純正 GPU である Quadro FX 880M/1800M などだと、最終版は 340 のようで、この次の 350 ではこれらの GPU はサポートされないようです。

で、この 340 のサポート期限は 2016 年 4 月 1 日までとのことで・・・ということはあと少ししかありません。


自分の製品がレガシー製品なのかどうか調べる方法ですが、下記 URL に「レガシー」とみなされる NVIDIA GPU のリストがあります。例えばここの 340.xx のリストに載っていたらもう次の 350.xx では対応しない、っていうことなんだと思います(たぶん)。
What's a legacy driver?

というか、すでにもう最後のドライバーが出てしまっているようで
This is the last driver for GT2xx, G8x and G9x GPUs 
なんて明記されています。あ、でも Quadro FX 880M は GeForce GT 330M ベースだからサポート期限までは出る可能性もあるのか・・・?詳しいことはわかりませんがどっち道もうすぐエンド・オブ・ライフってことかと。



Unix 版ドライバーのサポート期限

これは意外にも上記の Windows 版よりも長いようで、上記の 340.xx だとなんと 2019 年までサポートが続くそうです。3 年ほど長く。


ユーザーはずっと少ないはずなんですが、まあそうなってるそうです。別にいいけど・・・


2016年2月24日水曜日

【豆知識】ノート PC に GPU を増設できる "eGPU" って知ってますか?

ノート PC のグラフィックスを強化するにはどうすればいいでしょうか?

デスクトップ用の GPU をそのまま増設できるような特異な機種は取り上げません。

一般的には、ノート PC ではグラフィックスを強化する方法はなく、本体を買い替えるしかないと思われていますが、方法が全くないわけでもありません。

GPU の接続には PCI Express が用いられているわけですが、たとえばノート PC に搭載されていることも多い
  • MXM (Mobile PCI Express Module)
  • ExpressCard
  • PCI Express Mini Card
  • M.2 (の一部)
  • Thunderbolt
はいずれも PCI Express の技術を使用している技術ですが、PC にこれらのポートが搭載されていて、PC 内部の PCI Express バスにつながっている場合、スロットの形状は違っても電気的に接続できるように形を変換してくれるアダプターを付ければデスクトップ用の GPU が使えるというわけです。で、そのアダプターが下に挙げた PE4H などの製品というわけです。

以下のような選択肢が利用可能な場合があります。
  1. 交換可能なタイプ (MXM など) なら既存の GPU を交換する。
  2. ExpressCard スロットに eGPU を接続する。
  3. PCI Express Mini Card スロットに eGPU を接続する。
  4. Thunderbolt ポートに eGPU を接続する。
やったことがあるのは 1 だけですが、eGPU というのに興味があったことがあり、ちょっと調べてみたので忘れないうちに軽くまとめときます。

交換可能なタイプ (MXM など) なら既存の GPU を交換する

このうち、MXM (Mobile PCI Express Module) についてはこのブログで多く取り上げてきたのでそちらに譲ります。これが最も犠牲の少ない方法なので、お使いの PC がこのタイプならこれがおすすめです。

PC 本体の外観は全く変わりませんし、PCI Express バスの帯域幅も最大で 3.0 16x レーンですから、パフォーマンスも最も高いです。つまり帯域幅に関しては通常のデスクトップ PC と同じです。

必要なものは張り替え用の熱伝導グリスと熱伝導パッド(非推奨ですがはがして再利用する場合は不要な場合もあり)です。

この方式の難点は、PC 本体とカードの組み合わせによっては動かないこともあるということです。

事前にどの組み合わせで動くか、という情報があればいいんですが、英語圏といえどもなかなか情報はなかったりします。当ブログの YouTube チャンネルでも連日質問を受けていますがなかなか回答できていません。

ダメもとでやる場合、MXM カードは非常に高価なので、無駄な買い物になるリスクが高いです。



ExpressCard スロットに eGPU を接続する

ExpressCard は多くの PC に搭載されていますので、多くの PC で利用できる方法です。

この方式は要するに、ExpressCard スロットにデスクトップ用の PCI Express の GPU を装着できるアダプターを装着して行います。



アダプターには例えば PE4L、PE4H などの製品があります。ものすごい特殊用途な製品ですが、言ってみれば下駄みたいなものなのでそんなに言うほど高くはありません。


GPU への電源供給ができるデスクトップ用の電源などを別途用意する必要があります。

映像出力は 2 通りの方法があります。
  1. GPU の DisplayPort からノート PC とは別のモニターに表示して行う方法。別途モニターを用意する必要があります。
  2. ノート PC のモニターにディスプレイ複製機能などで表示する方法。
この方式の利点は、単に ExpressCard スロットに eGPU を装着するだけなので分解が不要で、PC 本体への変更は最小限だということです。

Mini Card 方式と違って既存の機能との排他利用になりません。

欠点は、ExpressCard スロットの PCI Express は x1 2.0 なので、一般的なデスクトップや MXM の帯域幅に比べて 1/10 すらない程度でしかないということです。

ゲームではもともと帯域幅は大して必要とされませんので一応、ゲーム用途ではこれでも立派に動きます。しかし時代とともに要求される帯域幅はどんどん多くなってきていますので、確実にボトルネックになりつつあるのは事実です。

で、気になる互換性ですが、刺すだけなら ExpressCard スロットがあればさせるので問題ないのですが、互換性となると完全ではないようで結構動かないこともあるそうです。自分の使っているシステムと使いたいカードの組み合わせでググってみて、見つからなかったらやめた方が無難だと思います。

なお、ExpressCard 規格をメンテしていた団体の PCMCIA は 2009 年に解散してしまったそうで、現在は USB-IF にてメンテされているようです。

PCI Express Mini Card スロットに eGPU を接続する

PCI Express Mini Card (俗に言う Mini PCI Express、Mini PCIe) は無線 LAN モジュールの接続などによく利用されている方式で、同様に多くの PC に搭載されています。



この方法は、ノート PC の内部にある Mini Card スロットに、デスクトップ用の GPU を接続できるアダプターを接続して行います。例えばこんな製品です。



PE4C-EC100C v2.1 という製品用ですが、ExpressCard を Mini Card に変換するキットなんかも売られてたりします。ホントにいろいろありますね。

 

同様に電源は別途用意する必要があります。

映像出力についても ExpressCard の場合と同じです。

レーン数は同じく x1 なのでパフォーマンスは変わらないでしょう。

欠点は Mini Card のスロットの位置と配線の取り回しになります。スロットが本体の底面にあればやりやすいパターンです。しかしキーボード下にあったりすると配線の取り回しが困難です。

また、Mini Card スロットからの配線を取り出して行うわけなので、底面のカバーはとれたままになります。持ち上げたりするときにうっかり電子部品に触ると壊れたりするリスクがあります。

さらに注意点として、PC メーカーによっては無線 LAN/WAN スロットに装着できるデバイスをホワイトリスト的に排除している場合があります (HP など)。上記の画像の機種 (8570w) がまさにそれです。その場合もともとついているモジュールを取り外して eGPU を装着しても使えません。BIOS を改造して何とかするというなら別ですけど。

それができたとしても、Mini Card スロットにもともとついている無線 LAN などを取り外してしまうわけですから、必要なら別途用意する必要があります。

結局そんなことをしていたら普通にデスクトップ PC を買った方が早い・安いということになりがちです。

互換性についても同じです。

M.2 スロットに接続する

PCI Express Mini Card 規格の後継として普及してきた M.2 規格のスロットに接続するタイプも登場しているようです。PCI Express のレーンは x4 なので、ボトルネックは大幅に解消されているでしょう。


Thunderbolt 接続で eGPU を利用する

これは最近出てきた方法のようです。Thunderbolt ポートは PCI Express をベースにしているため GPU の接続が可能なようです。

PCI Express のレーンは x4 で、帯域幅が広いため、ExpressCard や Mini Card 接続に比べるとボトルネックが少ないようです。

Thunderbolt 3 eGPU solutions arriving 4th quarter 2015, mainstream in 2016

リンク集

使える組み合わせなどの情報がまとめられているサイトへのリンクを張っておきます。どれもものすごい情報量です。
DIY eGPU experiences [version 2.0]

DIY eGPU experiences

How to transform your laptop into a gaming powerhouse with an external graphics card

メーカー・販売サイトなど

Bplus Technology
EXP GDC Beast
http://www.gearbest.com/laptop-accessories/pp_229101.html

2016年2月23日火曜日

【豆知識】ノート PC のバッテリーを劣化させない方法

ほぼすべてのノート PC にはバッテリーが搭載されていると思います。



バッテリーである以上、当然使っているうちに消耗していくのは仕方がないでしょう。充放電サイクルを繰り返すたびにだんだんと駆動時間が短くなっていきます。が、1 度も使っていないのに死んでしまったりすることも珍しくありません。

純正バッテリーは結構お高いです。安い PC だからと言って安いわけではありません。逆に言えば高い機種なら買う価値はあるといえるかもしれませんが、PC はもともと高い機種でも古くなったらあっという間に安くなりますから、バッテリーだけ買うというのは割高感のある選択になることが多いと思います。

ダメになってしまうと、一応まだ買えるけど、買い換えたほうがはるかにお得なことがほとんどということです。

それに、バッテリーだけ買えば使えないバッテリーが余るだけですが、本体を買い替えればその新しい本体には新しいバッテリーもついてくるわけですし、既存の PC もそのまま使えるわけですから・・・

というわけで、ノート PC のバッテリーを永く持たせるにはどうすればいいのか、またバッテリーの死亡を防止するためにはどうすればいいのか?という話です。
以下のサイトを参考にしました。
http://www.baysun.net/ionbattery_story.html
http://batteryuniversity.com/learn/

リチウム イオン電池の特性

昔はニッケル水素電池もありましたが、現在ではほぼ Li-ion 電池になっていると思います。

この種類の電池の劣化に関する特性としてはおおむね以下のような要素があるようです。
  • 充電率が高いほど劣化が早く進む。
  • しかし逆に過放電すると完全死亡して再充電不可になる。
  • 充放電中の温度が高い状態ほど早く劣化する。
  • 大電流での充放電で早く劣化する。つまりバッテリー駆動中に高負荷な作業をしたり、急速充電すると早く劣化する。

満充電を避ける

普通 PC に外部電源を接続していると自動的に満充電状態になってしまうわけですから、普通に PC に装着して使っていれば最も劣化が早く進む状態で保管しているのと同じことになります。

とはいえ装着しないと使えないわけですから、これを避けるのは難しいのですが、メーカーと機種によっては最大充電率を制限できるモデルもあったりします。それ以外の機種では、長期間使わない場合は外すとかするよりないでしょう。

ところで、バッテリーは自己放電に加え、制御回路が常時消費する電力により時間とともに放電していくわけですが、残念ながら? PC に装着していれば少し容量が減っただけで勝手に再充電してくれますので、自動的に劣化が促進されることになります。

ちなみに、HP の下記サイトでは 30 % から 50 % の充電率で保管することを推奨するとしています。下記のサイトはほかにもいろいろ詳細なことが書いてあるので興味のある方はご覧になってみては?

メーカーもバッテリーが早くダメになったほうが買い替え促進になりますし、これはしょうがないんでしょう。HP の PC にはバッテリーの容量が設計容量の 4 分の 1 程度になるとバッテリー アラートが表示されて買い替えを要求してくる機能がついていたりします。これは無効にできないとメーカー自身明記しています。買い替え促進のための嫌がらせのような機能としか思えません・・・

バッテリー死亡のよくある原因 過放電を防止する

次に過放電についてですが、これは普通に外部電源につないで使っていればなりません。バッテリー切れになるまで使っても、ある程度バッテリーが減ると強制的に PC の電源が落ちてしまうわけですから同様です。

どういう場合になるかというと、バッテリーを本体に装着したまま長期間放置したりした場合になるとのこと。

当方が使っている HP EliteBook 8570w も非常に待機電力の多い設計のようで、本体に装着したままだとシャットダウンしていても数日ですっからかんになってしまいます。そのままいくらか放置すれば過放電になるのでしょう。

外していても、充電の少ない状態で放置すれば自己放電と制御回路の消費電力によって同様になるようです。

過放電は短期間なら再充電すれば復活することもあるようですが、期間が長引くと化学的な破壊(電極の機能が悪くなるばかりか、セル外装に穴が開いて液漏れするらしい)が大きくなり死亡率が上がるようです。

なお、バッテリーのパックには通常複数のセルが使われているわけですが、この中で自己放電の多いセルと少ないセルが混ざっていたりして、過放電するセルが出てきたりしても同様に容量が減ったり、死亡することがあるようです。
http://batteryuniversity.com/learn/article/bu_803a_cell_mismatch_balancing

温度

これは PC である以上熱くなりますから仕方ないですね。もともとの設計に依存しそうです。

ユーザーでできる対策があるとすれば、充電中にはあまり熱くなるようなことをしない、ぐらいでしょうか。当方としてはたかがバッテリーにそこまで配慮するのはばかばかしいと思うので何もしてません。

電流

これはバッテリー駆動中にあまり負荷のかかるような作業をしないなどが該当するでしょうか。当方としてはバッテリーごときにそこまでいたわってやる必要はないと思うので気にせず使っています。

また、充電は急速充電のほうが劣化が早くなるようです。なお、機種によっては急速充電のオン・オフが切り替えできたりします。当方の 8570w、8540w ではメインのバッテリーは切り替えできないようですが、セカンダリーは急速充電をオフにするオプションもあったりしますのでオフにしています。別に急ぐ必要はないと思うので。

2016年2月22日月曜日

【小ネタ】中古 PC の搭載 CPU をインテルのラベルから推定しよう!

中古 PC を買うときには売主の商品説明を参照することになると思います。そこに詳細な仕様、あるいはそれにつながる詳細な品番があり、かつメーカーの公式サイトなどが残っていればいいのですが、搭載している CPU がわからない、という場合もあるかと思います。

昔はそれでもプロセッサーの名前は次々に代わっていきましたので判別しやすかったのですが、いまは基本的に「世代」は Core 系で言えば第 6 世代まであるものの、名前はどの世代でもどれも
  • Core i7
  • Core i5
  • Core i3
などといった感じで新旧が紛らわしいです。

後ろにある数字の上位 1 桁が世代なので、それが書いてあればわかります(ただし第 1 世代には世代数字なし)。

例えば第 1 世代なら
Core i5 520M
Core i7 820QM

第 2 世代なら
Core i5 2520M
Core i7 2720QM

第 3 世代なら
Core i5 3210M
Core i7 3520M
Core i7 3720QM
などといった感じです。

しかし単に "Core i7" などと書いてるだけで周波数などが書いてない、あるいは電源が入らないようないわゆる「ジャンク品」で CPU の種類を確認できなかった、とか・・・

そもそも売主の説明に疑問があるので自分で調べたい、という場合もあると思います。というわけなのでステッカーから推定する方法をちょっと考えてみました。あくまでもステッカーなので信頼性は低いですし、そもそも間違ったステッカーがついてる場合もある(ありました)のでその点もありますが・・・

手元にない商品の仕様を探れる範囲は限界がありますが、とはいえども貼ってあるインテルのステッカーと、メーカーのサイトなどを照らし合わせれば、ある程度判別できる場合もありそうです。

搭載 CPU の世代

これは一番特定しやすいでしょう。世代はウェブ検索などで簡単に見つけられるでしょうし、ステッカーでもおおむね判別できます。

たとえば、下画像は第 1 世代のステッカーです。金色の三角形が右上にあるデザインになってます。


第 2 世代、第 3 世代では以下のように金色の水平ラインが入っているデザインになります。なお第 2 世代、第 3 世代のステッカーは共通です。


vPro による識別

世代が特定出来たら、もう少し種類を識別したいと思います。はっきり言って、周波数の推定は難しいのですが、vPro 搭載プロセッサーとそうでないプロセッサーを搭載しているモデルが混在しているモデルなら、ある程度識別できる可能性はあります。

というのも、vPro 対応プロセッサーと非対応プロセッサーではステッカーが分かれている場合があるからです。たとえば、下記画像でいうと、上は vPro 対応の第 2/3 世代 Core i7 用のステッカーで、下は非対応の Core i7 用のステッカーです。


この vPro というインテルのブランドの説明はウィキペディアにゆだねますが、vPro を搭載しているプロセッサーは Core i7/i5/M の一部なので推定する際の情報としては役立つと思います。

当方も知りませんでしたが、必ずしも高性能なプロセッサーのほうが vPro に対応しているとは限らないようです。

例えば第 3 世代でいうと、2 コアの Core i5 3320M は vPro 対応ですが、4 コアの Core i7 3630QM は非対応です。2 桁目の数字が 2 なら対応で、3 なら非対応ってことなのかな?よくわかりませんが。




ただし、vPro 対応プロセッサーでも、vPro が書かれていないラベルが張り付けされていることはあるようです。Extreme Edition など?

インテルのラベルの規則はよくわからないです。

2016年2月21日日曜日

【Windows 10】消せないパーティションを強制削除する方法【リカバリー領域】

メーカー製 PC を購入すると、HDD には通常 Disk to Disk 形式のリカバリー領域が存在していると思います。

HDD を取り外し SSD に交換したため、既存 HDD はバックアップ用としてほかの PC で使いたい、などといった何らかの事情でこの領域を消去したいことがあると思います。

OS のインストーラーから削除する分には問題なのですが、ほかの PC にリカバリー領域が残っている HDD を何らかの方法でつないで削除する場合についてです。

Windows でパーティションを操作する方法としてはいくつかありますが、管理ツールの「コンピューターの管理」からディスク管理で操作するのが一般的だと思います。

ところが、この管理ツールではリカバリー領域パーティションについては削除させてくれないことがあります。普通に NTFS でフォーマットされた OS がインストールされているパーティションは削除できるのですが、リカバリーのパーティションを選択して右クリックしても、ヘルプが表示されるだけです。



マイクロソフトがユーザーが誤ってリカバリー領域を削除しないようにという大きなお世話なのか、あるいは何か考えているのかはよくわからないのですが、消せないのは困ります。いちいち OS のインストーラーなどを立ち上げて消すのも面倒です。

Diskpart でパーティションを強制削除する

そこで Diskpart という Windows 純正のコマンド ライン ツールを使って消去してみたいと思います。

やり方は簡単ですが、大切なパーティションを誤って消去しないように慎重に作業する必要があります。

まず管理者権限でコマンド プロンプトを開きます。スタートメニューを右クリックすればすぐにアクセスできます。


次に diskpart と入力します。すると diskpart が立ち上がります。


次に list disk と入力するとディスクの一覧が表示されるので、削除したいパーティションがあるディスクがどれなのか確認します。

そして削除したいパーティションがあるディスクを select disk で選択します。例えば disk 1 だったら、select disk 1 です。


list partition と入力すると、先ほど選択したディスクのパーティション一覧が表示されます。


select partition でパーティションを選択しましょう。たとえば、パーティション 7 を削除したいなら、select partition 7 と入力します。

これで、削除したいパーティションが選択されている状態になります。

最後に delete partition override と入力すれば強制的に削除されるはずです。


削除したいパーティションがほかにもあるなら、パーティションの選択と削除を繰り返しましょう。

これで削除できました。



動画

それでもわかりにくければ動画もあります。


2016年2月20日土曜日

【豆知識】Windows 8 モデルには COA ラベルがない?【BIOS キーについて】

ほとんどの場合、メーカー製 PC には Windows がプレインストールされていると思います。

そしてインストール時に必要なプロダクト キーが記された COA (Certificate of Authenticity)  ラベルが何らかの形(本体への貼り付けなど)で存在していて、ノート PC の場合は本体の底、バッテリーの下などに張り付けてあるのが普通でした。

ところが、Windows 8 以降はこの COA ラベルは貼り付けされていない場合があるようです。というか、ほとんどのケースで Windows 8 などがプレインストールされたメーカー製 PC には存在していないようです。

ではプロダクト キーはどこに行ったかというと、BIOS の内部にその PC (マザーボード) 固有のキーが埋め込まれる形になったようです。なおこのように BIOS のキーを利用する方式をマイクロソフトではシステム・ロック・プレインストレーション (SLP) と呼んでいるそうです。

ちなみにより一般にはこういった BIOS にライセンス情報が埋め込まれるような方式を Software Licensing Description Table (SLIC) というそうです。

なお BIOS にキーが埋め込まれている方式は Windows 8 より前の Windows 7/Vista/XP などにも存在していていくつかの変更を繰り返してきたようですが、Windows 8 でその方式は目に見える形で変わったということです。

では Windows 8/8.1 をインストールするときにどうすればいい?

で、そのキーはどうやって利用されるのかというと、Windows 8/8.1 のキーが埋め込まれた PC に Windows 8/8.1 をインストールすれば自動的にキーが Windows によって読み込まれるという形になるとのことです。

ユーザーからしてみれば、Windows 8/8.1 をマイクロソフトのサイトからダウンロードしてインストールすれば自動的にキーが読み込まれるわけなので、本体を裏返してキーを入力したりする手間が省けて便利という面もあります。

また、PC を使っているうちに底面の COA ラベルは破損したりすることもよくありましたが、その心配もなくなっているといえます

なお、ライセンス認証はキーの読み込みとは別に行う必要があるそうです。といっても、インターネットに接続すると自動的にされるようですが。

ちなみに、COA ラベルの代わりに Windows 8 の縦長な小さいラベルは貼ってあります。

一応特殊な使い方をする場合、キーがないのは不利な点もないわけではないのですが・・・そういうことをされる方にこんな説明は意味ないと思いますので省きます。

Windows 8 プレインストール モデルでのラベル貼り付け例

画像は HP EliteBook 8570w の Windows 8 プレインストールモデルです。8570w のプレインストール OS は Windows 7 の場合と Windows 8 の場合があります。 

Windows 7 モデルの場合は Windows 7 のステッカーがパームレストに貼られていたりしますが、Windows 8 モデルではインテルの搭載プロセッサーのラベルのみが貼られています。殺風景ですがはがされているわけではありません。


その代わり、裏蓋に Windows 8 の小さなステッカーが貼ってあります。


そして、Windows 7 モデルではバッテリーを外すと COA ラベルがありましたが、Windows 8 モデルにはありません。




2016年2月19日金曜日

YOYBUY.COM で出金してみた、ら・・・

YOYBUY.COM という中国通販の代行業者を使ってみた話は以前書きましたが、今回はその預け金を出金してみたという話です。

品物が手に入らなかったりした際にちゃんと返金してくれるか?というのは何かと不安の多い海外通販では重要なことですよね。

そもそもなぜ預け金が発生するのか?

普通にこの業者を利用しようと思った人が日本から支払う場合はクレジットカードまたは「ペイパル経由のクレジットカード」というところだと思いますが、当方は前者の方法で払っています。

なぜか?この業者はクレジットカード決済の費用を客に請求しますので、支払い方法によってその率が変わっています。ペイパルだとその率が高いからです。というわけで今回は、ペイパルほかではなく、クレジットカードで支払った場合の話です。

この業者では、普通に買いたいものを依頼すると、その時点で実費を払うことができます。

しかし、売主が在庫切れなどで返金になる場合は、クレジットカードの取引がキャンセルになるのではなく、その業者の預かり金として溜まるというシステムになっています。理由はわかりませんが、カードに返金するより業者にとっては販売機会を稼ぎやすいというのがあるのかもしれません。客からすれば不安ですけどね。

返金方法は支払い方法によって変わってくるようなので注意してください。ペイパルで払った場合はちょっと違うようです。

ともかく、今回は在庫切れで買えなかったので出金しようとした際にどうだったか?スムースに出金させてくれたか?という話です。

出金する

方法は簡単で、単に "Withdraw Money" から出金したい金額を入力するだけです。"Remark" のほうは必須ではないようなので、当方は何も書きませんでした。が、出金理由を記入しておいたほうがいいでしょう。在庫切れだったとかなんでもいいので。理由は、あります。

なお、完全に残高と同じ金額を入力すると小数点の関係か出金できないことがあるのでその場合は 0.01 ドルぐらい減らしてみましょう。


さて、これで終わり・・・あとは返金を待つだけ・・・のはずだったのですが、いつまでたっても返金されてきません。登録していたメールアドレスをよく見るとこんなメールが届いていました。



要するに出金したければ理由を言え、というわけです。在庫切れって連絡してきたのそっちなんだからわかるじゃん?勝手に手続きしないなんて酷い!と思わなくもないんですが、まあ返信しておきました。

当然?すぐに返金してくれましたので、まあよかったのですが、理由を書かないと出金手続きをやってくれないので注意が必要といえそうです。


2016年2月18日木曜日

【Windows 10】グループ ポリシーでデバイス ドライバーの自動更新をブロックする

そもそもなんでドライバーの自動更新をブロックする必要があるのか?事情は様々だと思いますが・・・当方の場合は以下のような事情があります。

当方が使っている 8570w には HP 3D DriveGuard という機能が搭載されており、以下のような動作をします。
  1. LCD を開いている際に、センサーが大きな衝撃を検知するとハードディスクのヘッドを退避させる。
  2. LCD を閉じている状態では、センサーがわずかな移動にも反応してハードディスクのヘッドを退避させる。
この機能はデバイスマネージャーの HP Mobile Data Protection Sensor というセンサーによって実現されています。

一見するとよさそうな機能なのですが、ハードディスクのヘッドが退避しているということはその期間一切ディスクにアクセスできないということになります。

出荷時の Windows 8 ではそれでもうまく動作してくれたのですが、Windows 10 ではハードディスクにアクセスできない状態が続くと、ブルースクリーンが出てクラッシュし再起動してしまいます。いわゆる BSOD です。

そこでこの HP Mobile Data Protection Sensor を無効化する必要があります。ただ、残念ながらこのデバイスはデバイスマネージャーから無効にすることはできず、無効化するにはドライバーごと削除するしかありません。

問題が発生・・・

Windows 10 ではそれより前の Windows とは異なり、デバイス ドライバーを含むすべてのアップデートが強制されるように仕様変更されています。

簡単な操作では Windows Update によるドライバーの更新を止められないということです。

一応マイクロソフトから Windows Update によるドライバーの自動更新をユーザーが選択してブロックできるツール (Hide Update) が出ているのですが、どうも当方の環境ではこれが機能していないようです。

OS を再インストールするまではこのツールでブロックできていたのですが、再インストール後はこのツールで Hide しても勝手にインストールされるようになりました。

理由はわかりません。このツールが出たのはだいぶ前なので OS の仕様変更があって機能しなくなった・・・?わかりませんが、ともかく困るのは確かなので何とかする必要があります。

今回は、グループ ポリシーを使ってみることにします。使い方は、階層が深く頻繁な操作は面倒なものの、いたって簡単です。

グループ ポリシー エディタで自動更新をブロックする

グループ ポリシーを利用できるのは Windows 10 Pro/Enterprise 版となります。Home 版では利用できません。ほかの方法をあたる必要があります。

やり方は以下の通りです。

グループ ポリシー エディタを開く。スタートメニューをクリックし、gpedit と入力すると見つかるはず。
Computer Configuration>Administrative Templates>System>Device Installation>Device Installation Restrictions と辿る。
Prevent installation of devices that match of any these device IDs をダブルクリックし開く。
Enabled を選択し、Show をクリックする。
自動更新をブロックしたいデバイスのハードウェア ID をコピー・ペーストして OK をクリックする。

あとはドライバーを削除するだけです。

デバイスのハードウェア ID を確認する方法

デバイスのハードウェア ID は以下画像のようにデバイス マネージャーから確認できます。


2016年2月17日水曜日

【バッテリー アラート】HP Battery Alert について

中古のノート PC だとバッテリーがダメになってたりすることも多いですよね。

HP EliteBook シリーズももちろん例外ではありません。当方が 5000 円ほどで中古入手した 8540w についていたバッテリーもダメになっていました。

だからって、中古本体の何倍もする純正バッテリーなんてばかばかしくて今更買う気になりません。ノート PC は AC アダプターだけでも完全に使うことはできますから、それでいいんであれば何の問題もありません。

当方も別にバッテリーがなくても困らないのでそのまま使用です。オークションなどで頻繁にみる中国製のブランドなし互換品なら安いですが、安全性・耐久性に疑問符が付きます。

オークションなどを覗いていて思っただけの個人的な印象ですが、8540w/8740w ぐらいの世代だとバッテリーがダメになっていることは非常に多いと思います。8560w/8760w ぐらいの世代だとそこまででもありませんが、eBay などではバッテリーが充電できないとかいう記述を時々見ないでもありません。

バッテリー アラートってなんだ?

それはともかく、そういう個体はよく「バッテリー アラートが出る」などと記述されていたりします。

この Battery Alert っていったい何かというと、不良バッテリーをつけて電源を入れると BIOS が表示してくれる警告メッセージのことです。

当方の 8540w でエラー コード 601 が出た場合の話ですので、ほかの機種では違うかもしれませんが、Enter を押すとスキップすることはできますし、何も押さなくても 10 秒後には自動的に起動に進んでくれます。



ちなみに再起動時などにも毎回表示されます。そしてこの表示を無効にすることはできないと思います。

バッテリーを売ってやらんという商魂?を感じなくもない、っていうかそれ目的での嫌がらせにしか思えないっていうのはおいといて・・・

生きていても表示される場合あり!

このバッテリー アラートが表示される閾値などの条件はよくわかりません。

当方の 8540w の場合、バッテリーが完全に死んでいるわけではなく、残量表示などおかしいもののごく短時間なら駆動できる状態なのですが、それでも表示されます。

なので、オークションなどにおいてアラートが出ると記述があっても、バッテリー駆動ができる希望は一応持てるかもしれません。

バッテリーの状態を調べる方法

無料でダウンロードできる HP 純正ユーティリティ "HP Support Assistant" から起動できる "HP Battery Check" というアプリケーションで調べることができます。


こんな感じです。ここにあります。


押してみると・・・「とても低」というよくわからない感じです。
正常に機能しているとありますが、実際には残量ゲージが異常な値を表示するなど明らかに正常ではありません。

左上のリンクをクリックして詳細を見てみましょう。設計容量が 5100 mAh なのにフル充電容量が 1 mAh だったりと明らかにおかしいです。


外部電源を引っこ抜いてバッテリー駆動にしてみました。現在値がマイナスになっています。


残量ゲージはこんな感じ。割合普通っぽいですがずっと 100 パーセントのままです。残り時間だけは一応減っていきます。