2015年11月30日月曜日

HP EliteBook 8570w mSATA スロットに SSD を増設する方法

mSATA スロットに SSD を増設する

8570w 8770w などには mSATA スロットが搭載されており、2.5 型 HDD を残したまま SSD を増設できます。

下の画像は 8570w 底面のサービスドアを開けた様子です。MSATA と記載されているところが mSATA スロットです。




WWAN スロットに mSATA の SSD を装着できる?


上の画像で WWAN と書いてある空きスロットは WWAN (ワイヤレス WAN) 専用の mini PCI Express (mini PCIe) スロットです。

 mSATA と mini PCIe はお互いに物理的形状(フォームファクター)は同じですが、電気的には全く互換性がありません。

したがって、このスロットに mSATA SSD を物理的に差すことはできますが、作動しません。

また、HP のほとんどの ノート PC は WLAN (ワイヤレス LAN) 、WWAN スロットの両方に関して BIOS にホワイトリストを記憶しており、それ以外を装着しても起動しないようになっています。

mSATA スロット用のパターンがあるものの、スロットは実装されていない機種

8560w、8760w などのマザーボードには mSATA 用のパターンが存在していますが、スロットは実装されていません。

なお、ここのサイトのようにスロットをはんだ付けして実装するという改造をしているユーザーもいるようですが、とてもリスクフルなので素直にあきらめたほうが無難だと思います。

2015年11月29日日曜日

HP EliteBook のハードディスクドライブおよび SSD 増設方法

ハードディスクドライブ (HDD)

いずれも 2.5 型 SATA 接続となっていて、ハードディスクドライブ (HDD) または ソリッドステートドライブ (SSD) を簡単に交換できるようになっています。

HDD はセキュリティ上の理由で破壊されたりするので中古品にはついていなかったりします。

本体を中古で買う場合は HDD だけ後から買っても取り付け金具がないと本体に装着できないため、金具がついてくるかどうか確かめたほうがいいでしょう。なお金具だけも ebay やヤフオク!などのオンラインオークションやそのほかの中古市場で流通しています。

HDD を 2 台搭載できるモデル

以下の 43.9 cm (17.3 型) モデルは 2.5 型 HDD 専用スペースが2つあるため、他デバイスを排除せず HDD を2台搭載することができます。
  • 8760w
  • 8770w

光学ドライブのスペースに HDD を増設する方法

光学ドライブを搭載しているモデルでは、そのスペースに 2.5 型 HDD を入れることができるアダプターもあります。アダプターは中古市場などで流通しています。

PATA の光学ドライブベイに SATA HDD を増設する方法

なお、一部の古いモデルには HDD は SATA 接続でも、光学ドライブは旧式の PATA (IDE)  という過渡期のモデルがあるため注意が必要です。

過渡期のタイプには例えば以下のモデルがあります。
  • 8510p
  • 8510w
  • 8710w



ただし、その場合でも SATA 接続の HDD を光学ドライブベイで利用したい場合は PATA / SATA 変換機能付きのアダプターを利用することで SATA HDD を光学ドライブベイで利用できます。

備考 そのほかの SSD 増設・内蔵方法

ExpressCard スロットを搭載したモデルでは、このスロットに ExpressCard 対応 SSD を装着することができます。

mSATA スロットを搭載したモデルでは、 このスロットに mSATA SSD を増設できます。mSATA スロットを搭載しているのは 8570w、8770w などの一部モデルです。詳細は mSATA のページで書きます。

2015年11月28日土曜日

HP EliteBook CPU について

CPU

最大メモリは CPU に依存しているモデルもあります。まずは CPU について。32 GB にできるのは一部の上位モデルのみです。以下参考までに 8xx0w、8xx0p の少し古いモデルも取り上げておきます。

概要

いろいろな構成がありますが、サイズで搭載可能な種類が大きく違うグラフィックとは違い、43.9 cm (17.3 型)、39.6 cm (15.6 型)、35.7 cm (14 型) モデルともに同じというのが多いです。

なので、廉価構成の大型モデルは小型モデルより遅いプロセッサーを搭載していたりします。

CPU による最大メモリの違い

なお、クアッドコアとデュアルコアでは搭載可能な上限メモリが違うことがあります。

例えば、8540w、8560w のクアッドコアモデルのマザーボードにはメモリスロットが 4 個あり、最大メモリはいずれも 32 GB です。

一方、デュアルコアモデルではメモリスロットが 2 個しか実装されていません。
その結果、8560w は最大 16 GB です。一方、8540wでは、この世代のデュアルコア CPU が 8 GB モジュールをサポートしていないため最大 4 GB * 2 = 8 GB となります。このようにデュアルコアモデルとクアッドコアモデルでは最大メモリが4倍も違うことがあるので注意してください。

世代一覧

ワークステーションモデルのみとなっているサイズもあります。米国 HP の公式サイトですら、純正メモリの対応表には"8730p"などといった存在しないと思われるモデルが書いてあるぐらいですのでこの表の正確性は疑問です(爆)。

以下のリンクは QuickSpecs にリンクしています。

Penryn 世代 (e.g. Core 2 Duo T9500 2.6 GHz 800 MHz FSB Socket P)

Penryn 世代 (e.g. Core 2 Duo T9800 2.93 GHz 1066 MHz FSB Socket P)

Nehalem 世代 (e.g. Core i7 720QM 1.6 GHz PGA988)

Sandy Bridge 世代 (e.g. Core i7 2720QM 2.2 GHz Socket G2 = rPGA988B)

Ivy Bridge 世代 (e.g. Core i7 3630QM 2.4 GHz Socket G2 = rPGA988B)


2015年11月27日金曜日

ちょっと前の HP EliteBook のラインナップについて

HP の EliteBook には多くのラインナップがありますが、少し前のモデル (8570w 含む) では、大まかな世代とサイズを表す 4 ケタの数字と、ワークステーション w と個人向け p をそれぞれ意味している最後のアルファベット 1 文字という形でモデル名が与えられています。

モデル名は液晶ディスプレイの右下の部分などにあります。



例えば、このブログの 8570w の場合

  • 1000 の位の 8 は・・・どういう意味なんでしょう(爆)。小さくて廉価なモデルほど数字は小さいようです。ここでは 8xxxw、8xxxpのみを扱うことにします。
  • 100 の位の 5 は 39.6 cm (15.6 型) ディスプレイを意味しています。7 なら 43.9 cm (17.3 型) 、4 なら 35.7 cm (14 型) です。
  • 10の位の 7 は世代を表しています。大きいほど新しい世代です。なお、使われていない番号もあります。たとえば 8510w、8530w、8540w、8560w、8570w はありますが、8520w、8550w は存在しません。
  • 1の位は・・・知りません・・・
  • 最後の w はワークステーションモデル、p ならそうでない個人向けのモデルです。マザーボード、GPU、筐体の造りや色、拡張ポートの種類や数が違います。当然前者のほうが高価でした。
最新のモバイルワークステーションモデル ZBook では 15 G2、15 G3 という風にわかりやすい名称になりました。

なおこの4桁数字と1文字の分類は大まかなモデル名 (Product Name) です。CPU、GPU、メモリ、ハードディスク、無線 LAN などのカスタマイズ構成をあらわす モデル番号 (Product Number) が別途付与されており、これは本体の底(バッテリーの下など)に記されているほか、HP Support Assistant という純正ユーティリティでも確認できます。



例えば、当方の持っている 8570w は、Product name: HP EliteBook 8570w、Product number: C7A70UT#ABA です。こんな風に構成がわかります。

後者をグーグルで検索すれば詳細な仕様は大体見つかるかと思いますが、多くの構成が存在しているためか、中には見つからないモデルもあります。


2015年11月26日木曜日

初めにお読みください!このブログについて。

星の数より多いようなウェブページの中から、当ブログにアクセスいただきありがとうございます。

HP のノート PC(ラップトップ PC ともいう)、EliteBook 8570w という PC についての備忘録と思ってください。



8570w は日本でも販売されていたモデルですが、日本では法人向けモデルだったということもあってか、ほとんど持っている人がいないようで、日本語情報が少なすぎると思いますので作っていきます。

できるだけ他の人の役に立つような内容にしたいと思いますが、同じ 8570w といっても OS、CPU、GPU、RAM、LCD などの仕様は多種多様ですし、当方以外の方にとって当てはまらないことも多いかと思います。

あしからずご了承ください。

なお、上位の大型モデル 8770w、旧型モデル 8560w などについては現在は所有していませんが、共通部品は多いので参考になることもあるかもしれません。いずれにせよこのサイトの内容に対して当方は一切責任を負いませんので、何事もくれぐれも自己責任でお願いいたします。